このプロジェクトは、五反田という地名が稲作の歴史を持つことに着想を得て、伝統的な日本のものづくりと現代のビジネスが共創する場を目指して設計されました。モリユキオチアイアーキテクツは、着物や折り紙、風呂敷といった「一枚の布や紙」から多様な形を生み出す日本の発想を、アルミニウムの一枚板に応用。限られた資源から最大限の価値を引き出すという文化的精神が、空間全体に息づいています。
天井を覆うアルミニウムシートは、田んぼに差し込む陽光のような柔らかな輝きを放ち、波の重なりが高さや広がりを自在に変化させます。エントランスでは波のうねりがダイナミックな高低差を生み、訪れる人々に強い印象と新たな出会いの場を提供。ラウンジやデスクエリアでは波が穏やかになり、開放感と集中を両立させる空間が広がります。
バーやキッチンエリアでは、波の高さを抑えた親密な雰囲気が演出され、深い対話や交流が自然と生まれます。時間帯や天候によって変化する自然光が、空間に詩的なリズムと奥行きをもたらし、利用者一人ひとりに異なる体験を提供します。
このオフィスの特徴は、サステナブルな取り組みにも表れています。リサイクルアルミニウムを使用し、天井部材の組み立て方法を工夫することで、移転時にも再利用が可能。これにより、環境負荷とコストの両面で持続可能性を追求しています。
「Waterscape Colab with Jpre」は、伝統と革新、自然と人工、個と集団が調和する新しい働き方の象徴的な空間です。五反田の歴史と日本のものづくり精神を現代に昇華させたこの場所は、今後も多様なクリエイターや職人たちの創造的な活動を支え続けるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Moriyuki Ochiai Architects
画像クレジット: Photo: Daisuke Shima
プロジェクトチームのメンバー: Client: Japan Post Real Estate,__Design: Moriyuki Ochiai Architects (Moriyuki Ochiai, Jun Ueda,),__Creative direction: Harumaki Project,__Constructor: Aslego, Seieidensetsu,__Special Paint: Coat,__Furniture: Hiro and associe,__Photo: Daisuke Shima,
プロジェクト名: Waterscape Colab with JPRE
プロジェクトのクライアント: Moriyuki Ochiai Architects