詩的空間と現代性が融合する「Journey Southward」邸宅

伝統美と自然調和が生む新しいライフスタイルの提案

深圳・蛇口の海岸沿いに誕生した「Journey Southward」は、荘子の『逍遥遊』の哲学を現代住宅に落とし込み、文学や詩、思想、神学の要素を空間に織り交ぜることで、建築と海との調和を追求したレジデンスです。

本プロジェクトは、Shao Cheng氏とTao Cheng氏によるデザインで、南中国の美しい海岸線に位置しています。都市生活の喧騒から離れ、住まいに文化的な帰属意識と精神的な安らぎを求める現代人のニーズに応えるため、自然素材と繊細な色彩を組み合わせ、地域の伝統文化を反映した独自のアート空間を創出しています。

デザインの特徴は、単なる機能性を超えた「心の豊かさ」を重視する点にあります。ローマ象牙色のトラバーチンを用いたリビングやダイニングの壁面は、空間に奥行きと明るさ、温かみをもたらし、洗練された美しさを演出。キッチンでは、スレートグレーの壁が滑らかな波状に加工され、光の反射による自然な動きと質感が楽しめます。

また、伝統的な中国絵画やアートガラス、トランスルーセントストーン、シャドーウッドベニア、ステンレススチールなど、多様な素材を融合。精緻な職人技によって、山水画のような幻想的な景色を室内に再現しています。特に、天井から吊るされた曲線的なラテックス塗装の柱や、彫刻的なスクリーンキャビネットは、空間に豊かなレイヤーと芸術的な深みを与えています。

この住まいは、約423平方メートルの広さを持ち、2023年4月に深圳で完成。設計過程では、自然と現代性の融合、住まい手の感情的なつながりを重視したリサーチが行われました。現代的な美意識と地域の伝統が調和した空間は、日常を豊かに彩る新しいライフスタイルを提案しています。

「Journey Southward」は、2025年のA'インテリアスペース・リテール&エキシビションデザイン賞でブロンズを受賞。芸術性と技術力、そして生活の質向上への貢献が高く評価されています。現代都市における「心の余白」と自然との共生を求める人々にとって、この邸宅は新たなインスピレーションとなるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Shao Cheng and Tao Cheng
画像クレジット: Z-work Design, 2025
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Shao-Cheng-Tao, Cheng Designer: Na, Wang
プロジェクト名: Journey Southward
プロジェクトのクライアント: Z-work Design


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