伝統と革新が融合する「Topkapi」サイドボードの美学

幾何学模様と東洋の神秘が現代空間に息づく

トプカプ宮殿やブルーモスクの歴史的意匠に着想を得た「Topkapi」は、トルコ・イスラム美術の伝統と最新技術を融合し、現代のリビング空間に新たな価値をもたらすサイドボードです。

「Topkapi」は、デザイナーのYilmaz Doganによって生み出されたサイドボードで、幾何学的な装飾様式が持つ普遍的な美しさを現代に再解釈しています。そのインスピレーションは、古代エジプトやシュメールに端を発し、イスラム文明で頂点を極めた幾何学模様にあります。特に、トプカプ宮殿の壁面装飾や、六本のミナレットを持つブルーモスクの壮麗さが、デザインの随所に反映されています。

このサイドボードの最大の特徴は、アナトリア建築やトルコ・イスラム美術に根ざした伝統的な木工技術と、CNC加工などの現代的な生産技術を巧みに融合させている点です。扉の表面には、千年以上の歴史を持つ幾何学模様が精緻に刻まれ、東洋の神秘と独自性が空間に漂います。さらに、六本の青い脚部には真鍮のディテールが施され、ブルーモスクの象徴性を現代的に表現しています。

製作には高品質のラッカーと天然木が使用され、CNC加工による精密なカットと職人の手作業が融合。扉の幾何学模様は、立体的な奥行きと豊かな質感を生み出しています。内部には深みのある赤色のラッカー仕上げが施され、東洋的なラグジュアリーと神秘性を演出。天板にはパティナ仕上げの銅が用いられ、熟練の職人による手作業で仕上げられています。

機能面でも優れており、ソフトオープン機構を備えた扉や、異なる高さの収納物に対応した棚構成、中央のワイドな引き出しなど、使い勝手と美しさを両立。CNC加工による扉表面は触感にもこだわり、ユーザーに歴史と文化の旅を体感させます。幅221cm、高さ80cm、奥行き50cmというサイズは、現代のリビングに調和しながら存在感を放ちます。

「Topkapi」は、オスマンやセルジューク建築で多用された「ムカルナス」や「ゼンジェレク」などの幾何学パターンを、最新技術で再構築。伝統的な職人技と現代的な生産手法の融合という課題を乗り越え、扉の三次元的な奥行きや、オスマン宮殿家具の脚部デザインを現代に蘇らせました。

2025年には、世界的なデザイン賞であるA'デザインアワードのシルバー賞を受賞。卓越した技術力と芸術性が高く評価され、現代の家具デザインに新たな驚きと感動をもたらしています。

「Topkapi」は、歴史と現代性、東洋と西洋、伝統と革新をつなぐ象徴的なプロダクトとして、住空間に唯一無二の存在感と物語をもたらします。伝統美の再解釈により、日常に新たなインスピレーションを与える一台です。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Yilmaz Dogan
画像クレジット: A. Murat ARIK Erinç ULUSOY Giray AYDOS
プロジェクトチームのメンバー: Yilmaz Dogan
プロジェクト名: Topkapi
プロジェクトのクライアント: QZENS Furniture


Topkapi IMG #2
Topkapi IMG #3
Topkapi IMG #4
Topkapi IMG #5
Topkapi IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む