ハオチーディエンは10年以上の歴史を持つ中国のスナックブランドであり、今回のリブランディングプロジェクトは、ブランドの伝統的な価値観を保ちながらも、若年層やトレンドに敏感な消費者層への訴求力を高めることを目指している。デザイナーのカズオ・フクシマとタケウチ・ハルカは、ブランドの象徴としてスマイルアイコンを採用し、喜びや親しみやすさを表現。さらに、鮮やかな色彩や浮遊感のあるビスケットのビジュアルが、パッケージ全体に新鮮な印象と活気をもたらしている。
このパッケージデザインの最大の特徴は、ブランド名のイニシャル「Hcd」を用いたロゴと、隣接するスマイルアイコンによる国際的かつ現代的な印象だ。ビスケットや原材料の浮遊ビジュアルは、商品のサクサクとした食感や品質を視覚的に訴求。太字のタイポグラフィやエンボス加工、フレーバーごとに色分けされたデザインシステムが、店頭での視認性やダイナミックな存在感を高めている。
製造面では、オフセット印刷に加え、ロゴや主要ビジュアルにスポットUVやエンボス加工を施すことで、手触りの良さと高級感を演出。耐久性に優れた高品質な紙素材を採用し、商品の鮮度保持にも配慮されている。フレーバーごとの色分けは、消費者が直感的に商品を選べる工夫として機能している。
デザインプロセスでは、市場分析やターゲット層のニーズ調査、競合商品との比較、クリエイティブなアイデアの開発、サンプルや色味のチェックなど、段階的かつ綿密なアプローチが取られた。特に、消費者行動のリサーチからは、視覚的にインパクトのあるデザインや触感的な要素が購買意欲を高めることが明らかになり、これが最終的なデザインに反映されている。
プロジェクトは2022年5月に上海で始動し、2023年1月に完成。日本市場のパッケージ分析やラグジュアリースーパーマーケットでの調査、インターネット販売の競合分析など、多角的なリサーチがデザインの根幹を支えた。最大の課題は、長年親しまれてきたブランドイメージと現代的なデザインのバランスを取ることだったが、伝統と革新を両立させることで、幅広い世代に訴求するパッケージが実現した。
ハオチーディエンの新パッケージは、ブランドの歴史を尊重しつつ、現代の消費者の期待に応えるデザインとして高く評価されている。今後も、伝統と革新の調和がライフスタイル分野におけるブランド価値向上の鍵となるだろう。
プロジェクトデザイナー: KAZUO FUKUSHIMA
画像クレジット: Photographer: Zhu Jie
プロジェクトチームのメンバー: Team Member:
Creative Director: Kazuo Fukushima
Designer: Haruka Takeuchi
Project Management: Zhang YiTing
Creative Agency : FUDESIGN
プロジェクト名: Snack
プロジェクトのクライアント: Dali Foods