古代メソポタミアの知恵が息づく革新的パスタパッケージ

サステナブルなデザインと食文化の融合が生む新しい日常

古代メソポタミアの文化遺産と現代のサステナビリティが融合した「POTAMYA」は、パッケージデザインの枠を超え、ライフスタイルに新たな価値を提案しています。Ebru Sile Goksel氏とIpek Eris Ugurlu氏によるこのプロジェクトは、歴史的な象徴性と機能性、そして環境への配慮を兼ね備え、2025年のA'デザインアワードで高く評価されました。

POTAMYAのパッケージデザインは、農業発祥の地である古代メソポタミアの文化に深く根ざしています。ロゴやイラストには当時の道具や文様が幾何学的に再解釈され、深いネイビーの色調で現代的かつタイムレスな印象を与えます。パッケージの窓からは、オーガニックなレグームパスタが見え、その色合いは豆本来の色に合わせて選ばれています。

最大の特徴は、トップリッドがそのまま計量カップとして再利用できる「ピールオフ計量システム」です。これにより、必要な分量だけを簡単に量り取ることができ、食品ロスの削減と利便性を両立。ユーザーは無駄なく、適切なポーションでヘルシーな食事を楽しめます。この仕組みは複数の製造業者との協働と試作を重ねて実現され、耐久性と生産効率にも配慮されています。

POTAMYAは100%グルテンフリーかつヴィーガン対応のレグームパスタを提供し、サステナブルなブランド哲学を体現しています。パッケージ裏面には温かみのあるイラストと調理プロセス、レシピが掲載され、健康志向やエコ志向の消費者に新しい食の選択肢を提案。従来のパスタのイメージを刷新し、栄養価の高さや美味しさを直感的に伝えます。

デザイン開発にあたっては、オーガニック農業や食品ロスの現状に関するリサーチが重ねられました。世界の農地のわずか1%しかクリーンファーミングが実践されていない現状や、食品廃棄の深刻さに着目。POTAMYAの計量カップシステムは、こうした課題に対する具体的なソリューションとして設計されました。

プロジェクトはブランドアイデンティティの構築からパッケージのサンプル制作まで約3か月を要し、デザインとサステナビリティの両立という難題にも果敢に挑戦。製造上の制約を乗り越え、実用性と環境配慮を高次元で融合させた点が評価され、2025年のA'サステナブルプロダクト部門でブロンズ賞を受賞しました。

POTAMYAは、古代の知恵と現代のイノベーションを結びつけることで、日々の食卓に新しい価値とサステナブルな選択肢をもたらしています。デザインがもたらす社会的インパクトを体感し、持続可能な未来への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ebru Sile Goksel
画像クレジット: Creative Directors & Designers: Ebru Sile Goksel, Ipek Eris Ugurlu Graphic Designer & Illustator: Cansu Taskin
プロジェクトチームのメンバー: Creative Directors & Designers: Ebru Sile Goksel, Ipek Eris Ugurlu Graphic Designer: Cansu Taskin
プロジェクト名: POTAMYA
プロジェクトのクライアント: Studio Born


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