イスタンブールの歴史地区に位置するラムズシティ・セールスオフィスは、トルコ建築の象徴であるアーチやドームを大胆に取り入れ、都市の豊かな文化遺産を現代的なデザインで再解釈しています。アーキチーム・アーキテクチャは、コンクリートとスチールのファサードにより、伝統とモダンの絶妙なバランスを実現しました。
エントランスに配された一本の樹木は、自然との静かなつながりを象徴し、訪れる人々に温かみと落ち着きをもたらします。建物内部は開放的なレイアウトで設計され、中央のドームがプロジェクトモデルへの視線を自然に導きます。機能的なエリアは巧みに配置され、プライバシーを確保しつつも空間の流れを損なわない工夫が施されています。
このオフィスの設計には、軽量プレキャストコンクリートや金属フレームによるアーチとドームの構造、ガラスファサードによる自然光の最大化、ウッドパネルや石材による温もりの演出など、最新の建築技術が活用されています。エントランスの樹木は強化プランターに植えられ、建物と自然の調和を強調しています。
設計過程では、歴史的要素と現代的な機能性を融合させることが最大の課題でした。アーチやドームを実用的なセールスオフィスに落とし込むため、審美性と利便性の両立が追求されました。また、オープンな空間を保ちながらも、来訪者のプライバシーを守るゾーニングが工夫されています。
ラムズシティ・セールスオフィスは、2024年1月に着工し、同年5月に完成。1100平方メートルの空間は、イスタンブールの伝統と現代のミニマリズムが共存するショールームとして高く評価され、2025年にはA'デザインアワードのシルバー賞を受賞しました。
このプロジェクトは、都市の歴史を尊重しながらも、未来志向のデザインで新たな価値を提案しています。訪れる人々に驚きと感動を与える空間体験は、今後の建築デザインにおける革新の指標となるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Arkiteam Architecture
画像クレジット: Arkiteam Architects
プロジェクトチームのメンバー: Enes Cicekci, Seda Dundar
プロジェクト名: Rams City
プロジェクトのクライアント: Rams Global