プリズム:宝石の輝きを纏うサイドボードの新解釈

ヴィンテージ美学と現代的シャープネスが融合した機能美

プリズムサイドボードは、Maan Sydney Design Studioによる「機能するアート」として、ヴィンテージキャビネットの芸術性と現代的な洗練さを融合した家具デザインです。宝石のような光の反射をテーマに、持続可能な素材と高度なクラフトマンシップを駆使し、空間に新たな美的体験をもたらします。

プリズムサイドボードは、複数の時代にわたるヴィンテージキャビネットから着想を得て誕生しました。これらの家具に共通する「芸術と美の追求」という視点を現代的に再解釈し、シャープで洗練されたフォルムに昇華させています。デザインの核となるのは、宝石のカットが光を取り込み、反射を最大限に引き出す美しさ。見る者の視線を惹きつける存在感が特徴です。

このサイドボードの最大の特徴は、ミラー仕上げの金属天板にあります。鏡面は天井や窓の外の木々、都市の高層ビル、あるいはお気に入りのオブジェなど、置かれた空間の風景や持ち主の個性を映し出します。まるでアート作品のように、日々の暮らしに新たなインスピレーションをもたらす「機能する芸術品」として設計されています。

製作には、環境への配慮が徹底されています。ダークウッドモデルにはPEFC認証のタスマニアンオーク、ライトウッドモデルにはスカンジナビアンバーチ合板を採用。いずれも他プロジェクトの端材を活用し、ミラー部分にはリサイクル率50%以上のRimexステンレススチールを使用。エッチングにはリサイクル可能なガラスビーズを用いるなど、サステナブルなものづくりを実現しています。

サイズは幅1080mm、奥行470mm、高さ830mm。中央開きの2枚扉と内部棚を備え、収納力と使い勝手にも配慮されています。デザインのバランスには細心の注意が払われ、丸みとシャープさの絶妙な調和が追求されました。クリエイティブディレクターのアンナ・マグヌソンとデザイナーのマック・ノードマンによるコラボレーションは、2024年5月から2025年1月にかけてシドニーで進行しました。

この作品は2025年、世界的なA'デザインアワードの家具部門でブロンズ賞を受賞。芸術性、技術力、持続可能性の融合が高く評価され、暮らしの質を高めるデザインとして認められています。

プリズムサイドボードは、単なる収納家具を超え、空間に詩的な輝きと創造性をもたらす存在です。アートと機能性、サステナビリティを兼ね備えた新しいライフスタイルの象徴として、今後も注目が集まりそうです。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: MAAN SYDNEY DESIGN STUDIO
画像クレジット: MAAN SYDNEY DESIGN STUDIO
プロジェクトチームのメンバー: MAAN SYDNEY Design Studio Creative Director/Designer:Anna Magnusson Designer:Mac Nordman
プロジェクト名: Prism
プロジェクトのクライアント: Maan Sydney


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