ミソオヒ・リゾートは、世界遺産・黄山の麓に位置し、観光を主要産業とする当地において、従来の徽州建築への挑戦と共存をテーマに設計されました。デザイナーの劉林鑫(Linxin Liu)氏と頼恩宜(Enyi Lai)氏は、伝統的なイメージを覆す大胆なコントラストを意図し、地域の新たな観光拠点としての役割を担っています。
建築外観は、徽州建築の象徴である白を基調に、彫刻的なフォルムとクラシカルなアーチを組み合わせることで、視覚的な独自性を強調。沿岸都市の多文化的要素も巧みに取り入れ、遠景では山林に降り立つ白い城のような印象を与えます。この斬新さと周囲との調和が、訪れる人々の記憶に強く残る景観を形成しています。
建設には堅牢な鉄骨構造とプレキャストコンクリートパネルを採用し、50メートルに及ぶ曲線的な外壁を、わずか一箇所の分割で実現。外壁には防水塗装を施し、デザイン性と施工性の両立を図っています。これにより、設計意図をほぼ100%再現しつつ、建築美と機能性を両立させることに成功しました。
敷地面積約4,667㎡、延床面積4,500㎡の広大な空間には、屋外カフェゾーン、インフィニティプール、茶と文学のパビリオン、撮影やプロポーズに最適な多目的スペースなど、多彩な施設が揃います。外観と内装をつなぐ回廊が一体感を生み出し、SNS映えするフォトスポットとしても高い人気を誇ります。
ミソオヒ・リゾートは、伝統と現代美学の対話を通じて、黄山観光の新たなイメージを創出。地域文化と観光産業の発展に寄与し、2025年にはA'デザインアワード建築部門でシルバー賞を受賞しました。現地でしか味わえない体験と、写真に収めたくなる美しさが、国内外の旅行者を魅了し続けています。
伝統への敬意と革新性が共存するミソオヒ・リゾートは、黄山麓に新たな価値をもたらし、現代の旅の目的地として確固たる地位を築いています。次なる旅行先を探しているなら、この白亜のランドマークで唯一無二の体験を味わってみてはいかがでしょうか。
プロジェクトデザイナー: LINXIN LIU
画像クレジット: Photographer:A'quan
プロジェクトチームのメンバー: Liu Linxin
Enyi Lai
Deng Yuanyuan
プロジェクト名: Misoohi Resort
プロジェクトのクライアント: Wuyoo Creative