ネブ:雪の儚さを纏う香港の新感覚スイーツ空間

雪の朝を思わせる静謐なデザインがブランド体験を深化

香港の中心地に誕生した「Nebu」は、雪の結晶のような繊細さと温もりを融合させたスノーフレーククリスプ専門店。空間全体がアートのように演出され、訪れる人々に忘れがたい感動をもたらす。

「Nebu」は、冬の朝の澄んだ光を思わせるソフトホワイトと淡いブルーを基調に、木製什器と柔らかな照明を組み合わせたデザインが特徴。店内に一歩足を踏み入れると、自然な温かみと雪のような透明感が共存する独自の世界が広がる。ディスプレイされたスノーフレーククリスプは、まるで美術品のように並び、訪れる人々の記憶に鮮やかに刻まれる。

この店舗の最大の魅力は、「儚さ」を空間全体で表現している点にある。設計を手掛けたEric Fung氏は、「雪の結晶のように、瞬間の美しさを永遠の記憶に変える」ことを目指した。店内は静けさと優雅さに満ち、スイーツショップでありながら、感性と五感を刺激するアートギャラリーのような趣を持つ。

素材選びにも革新性が光る。サンド加工を施したアクリルとステンレススチールを重ね合わせることで、雪の冷たさと透明感を再現。アクリルのほのかな透け感が、背後のステンレスの質感を引き立て、幻想的な雰囲気を生み出している。26平方メートルという限られた空間ながら、天井高3メートルの開放感が、より一層の非日常感を演出する。

店舗内には、スノーフレーククリスプのチョコレートコーティングを間近で見学できるファウンテン型の製造エリアを設置。顧客は製造工程を眺めながら、味覚だけでなく視覚や嗅覚でもスイーツの魅力を体感できる。これにより、滞在時間が自然と長くなり、ブランドへの愛着や購買意欲の向上につながっている。

このプロジェクトは、ブランド商品の研究と顧客行動の分析を基に設計されている。商品陳列や動線計画にも心理学的アプローチを取り入れ、効率的かつ心地よいショッピング体験を実現。7メートルに及ぶリボン状のプラスチックボードを一体成形したロゴキャノピーなど、技術的な挑戦も乗り越えた。

「Nebu」は、2025年A'デザインアワードのブロンズ賞を受賞。芸術性と技術力を兼ね備えた空間デザインが高く評価され、香港の新たなランドマークとして注目を集めている。雪のように儚く美しい瞬間を、日常に取り入れるきっかけとなるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Eric Fung
画像クレジット: Laser Angel
プロジェクトチームのメンバー: Eric Fung
プロジェクト名: Nebu
プロジェクトのクライアント: Once Design Studio


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