熱帯の楽園を体現するCTG三亜トレジャーの新しい住まい方

自然と共生する中層住宅が生み出す豊かなコミュニティ

ポルトフォリオ・アーキテクツによる「CTG三亜トレジャー」は、海南島の美しい自然環境と調和しながら、現代的なリゾートライフスタイルを提案する集合住宅プロジェクトです。38棟の中層タワーが熱帯の緑に包まれ、家族同士のつながりや心地よい暮らしを実現しています。

「CTG三亜トレジャー」は、家族が集う温かなコミュニティを目指し、自然との一体感を重視した設計が特徴です。住戸のバルコニーからは移りゆく雲や海風、豊かな緑を感じることができ、日常の中で五感が研ぎ澄まされる体験を提供します。地上のランドスケープには生い茂る樹木が配され、建物の存在を巧みに隠しながら、住まいへのアプローチに驚きと発見をもたらします。

このプロジェクトの最大の特徴は、各階2戸のみのプライベート性と、全住戸に採用されたオープンプランによる自然換気です。室内外をつなぐラップアラウンドバルコニーは、内と外の境界を曖昧にし、開放感あふれる空間を創出。さらに、周辺の商業・文化施設との連携も重視され、利便性と豊かな生活体験が両立しています。

建築技術面では、現地調達の建材や仕上げ材を活用し、バルコニーや窓にはプライバシーを守る反射ガラスを採用。省エネルギー性能にも配慮し、緩やかな屋根勾配で雨水管理を最適化しています。バルコニーの縁には張り出しを設け、日射遮蔽を強化。スライドガラスドアの外側に柱を配置することで、開放時には室内外が一体化する設計となっています。

全体で38棟(8階建てと11階建て)、住戸面積は138㎡から591㎡まで多様に展開。敷地内には共用施設も充実し、総延床面積は26万㎡に及びます。海南島の市場調査や住戸タイプの研究、購入者層の分析など、徹底したリサーチをもとに設計が進められました。設計段階では高さ規制の変動により、51案ものマスタープランが検討されるなど、柔軟な対応力も光ります。

2022年にモントリオール、海南、上海のチームが設計を開始し、2025年末の完成を目指してプロジェクトが進行中。すでに半数のタワーが完成・販売済みです。2025年にはA'デザインアワードの建築部門でシルバー賞を受賞し、技術力と芸術性が高く評価されています。

「CTG三亜トレジャー」は、熱帯の自然と都市生活の調和を追求し、現代の集合住宅に新たな価値をもたらしています。今後もこのような自然共生型のデザインが、持続可能なライフスタイルの指標となることが期待されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Porto Folio Architects
画像クレジット: Photos and video taken by Porto Folio Architects
プロジェクトチームのメンバー: Peter Roper Sun Minhui Mia Gao Zhang Lei
プロジェクト名: CTG Sanya Treasure
プロジェクトのクライアント: Porto Folio Architects


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