リビングルームは、アーティスティックな塗装の天井が空間を緩やかにゾーニングし、TVウォールへと連続することで、素材と光が織りなす豊かなレイヤーを生み出しています。TVウォールにはオーディオビジュアルルームへの隠し扉が設けられ、全体のビジュアルの純粋さと整然さを保っています。両サイドのディスプレイキャビネットは床から天井まで伸びるチタンメッキのアイアンパーツと間接照明で構成され、コレクション一つひとつを繊細に際立たせます。
このプロジェクトの核となるのは「流れ」というコンセプトです。二つの住戸を一体化し、ブティックウィンドウの美学とホテルのような空間計画を融合。芸術的な境界と機能的な秩序が共存する住まいを実現しています。エントランスから続くアーチ状の動線は、まるで温かな腕で迎え入れるような安心感を演出し、帰宅する人々に「帰属」の象徴を感じさせます。
ダイニングエリアでは、ゴールドの輸入照明がオーバル型の石天板ダイニングテーブルを引き立て、エレガントで温かみのある食事空間を創出。特注のダブルアーチ型サイドボードとワインラックは、収納機能を高めつつ、光と影の変化で空間にさらなる表情を与えています。ライトフードエリアのアイランドには、特別なレザー調塗装が施され、レザーカラーのチェアと共に高級感を演出。朝のコーヒータイムから夜のワインまで、日常に上質なリチュアルをもたらします。
素材選びにも徹底したこだわりが見られます。イタリア製のアートペイント、ラミネートフローリング、グリルやチタンメッキのアイアンパーツなど、多様なマテリアルが絶妙なバランスで配置され、マーブルのバックウォールに反射する光と影が控えめながらもラグジュアリーな雰囲気を醸し出します。全体の面積は240平方メートル。収納室や電子クローゼットも曲線的に組み込まれ、空間の純度と滑らかさが際立っています。
設計プロセスでは、住まう人との丁寧なコミュニケーションを重ね、真のニーズを引き出すことが重視されました。デザインは単なる装飾ではなく、生活をより人間的に、豊かにするための手段であるという思想が根底にあります。Yi Chun Chungの「Exquisite Taste」は、品質を人生への姿勢、秩序を空間哲学と捉え、デザインによって暮らしの層とリチュアルを美しく描き出しています。
この住宅プロジェクトは、アート、建築、デザイン、イノベーションのベストプラクティスを体現し、技術力と創造性の高さが国際的にも評価されています。現代のライフスタイルに求められる「美しさ」と「機能性」を両立させた空間は、住まう人の人生をより豊かに彩り、未来の住宅デザインの新たな指標となるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Chung Yi Chun
画像クレジット: Photographer Ar Her Kuo Photography Studio
プロジェクトチームのメンバー: Chung Yi Chun
プロジェクト名: Exquisite Taste
プロジェクトのクライアント: Fayi interior design