都市に佇むリゾート感覚の重なり箱の家「Stack Up」

プライバシーと開放感を両立した現代住宅の新提案

都市の中心部にありながら、リゾートホテルのような快適さとプライバシーを追求した「Stack Up」は、建築家・小林一馬による革新的な住宅デザインです。重なり合う箱型の外観と中庭を組み合わせることで、自然光と風を取り込みつつ、外部の視線を遮るプライベート空間を実現しています。

「Stack Up」は、岡山県倉敷市の市街地に2023年に完成した住宅です。周囲の建物が密集する環境下で、外部からの視線を遮りながらも、明るく開放的な空間を目指して設計されました。建物は大小さまざまな箱が重なり合う構成となっており、奥行きと立体感を生み出しています。

この住宅の特徴は、窓の配置に細心の注意が払われている点です。外からの視線を考慮しつつ、内部には高い天井と大きなガラス面を効果的に配置。これにより、圧迫感を抑えながらも、自然光がたっぷりと差し込む心地よい空間が広がります。敷地面積は400平方メートル、建築面積は155平方メートルの木造2階建てです。

中庭は、住まいの中心的な役割を果たしています。大きな樹木を植え、外部からの視線を遮るスクリーンの役割を持たせつつ、リビングには柔らかな光と風を届けます。また、庭はペットのためのドッグランとしても設計されており、フェンスや階段の高さにも配慮。安全で快適なペットライフをサポートしています。

インテリアには、住まい手の趣味である雑貨コレクションを引き立てる工夫が凝らされています。内装材や色彩を調整し、雑貨の魅力が際立つ空間を実現。さらに、庭は石を中心にデザインされ、自然素材の質感を活かしつつ、室内との調和を図っています。

「Stack Up」は、都市生活におけるプライバシーと開放感という相反する要素を高次元で両立した住宅です。A'デザインアワード2025年建築部門でIron賞を受賞したこのプロジェクトは、実用性と革新性を兼ね備えた住空間の新たな可能性を提示しています。

都市の喧騒の中でも、心地よいプライベートリゾートのような暮らしを実現する「Stack Up」。今後の住宅デザインにおいて、注目すべき一例となるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Kazuma Kobayashi
画像クレジット: Photographer Senichiro Nogami
プロジェクトチームのメンバー: Kazuma Kobayashi
プロジェクト名: Stack Up
プロジェクトのクライアント: KENBO Co., Ltd.


Stack Up IMG #2
Stack Up IMG #3
Stack Up IMG #4
Stack Up IMG #5
Stack Up IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む