江門テックシティは、広東省江門市に位置し、総面積10万平方メートルの大規模な複合用途建築として計画されました。設計のインスピレーションは、南中国の伝統的なアーケード空間や、緑豊かな棚田の風景に由来しています。これらの要素を現代的な空間構成に落とし込み、パーク内の公共スペースやテラス、コミュニケーション広場を創出。これにより、科学技術イノベーション企業や都市住民に向けて、多様な交流や研究開発の場を提供しています。
本プロジェクトの最大の特徴は、「レジリエントシティ(回復力のある都市)」という全体目標のもと、機能的な境界を曖昧にし、都市空間の自由度と可能性を拡張している点です。地上と地下の役割を再定義し、従来は価値が低かった地下空間をサービス層や交通ネットワークとして活用。人々が大地や空をより身近に感じられる都市体験を実現しています。
また、スマートヘルス複合施設では、健康志向のショッピングモールやオーガニックレストラン、クリニックなどを統合。健康的なライフスタイルと新しい消費価値観に基づいた商業空間を展開し、巨大な屋上空間が全天候型の快適な利用体験を提供します。屋上の段状テラスは、地上から空へと緑を連続させ、都市にいながら自然に包まれる感覚を演出しています。
江門テックシティは、コワーキングを軸にしたサービスプラットフォームを備え、起業家やフリーランス、小規模から大規模企業まで、多様な働き方と専門サービスをサポート。イマ―シブな共有オフィス空間が創造性とインスピレーションを刺激し、オフィスの新しい体験価値を生み出しています。都市の主要道路沿いに配置された公共建築は、都市景観やスカイラインの美化にも寄与しています。
設計プロセスでは、段階的な建設計画や日照条件への配慮、地域性を活かしたランドスケープの創出など、複数の課題をクリア。ビジネス、研究、居住、商業が一体となった都市のハブとして、江門テックシティは地域発展のゲートウェイとなることを目指しています。
このプロジェクトは、2025年A'デザインアワード建設・不動産プロジェクト部門でゴールド賞を受賞。Jintao Zhaiの卓越したデザインが、アート、サイエンス、テクノロジーの進化を牽引し、都市生活に新たな価値をもたらしています。江門テックシティは、未来の都市づくりにおける持続可能性とイノベーションのモデルケースとして、今後も注目が集まるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Jintao Zhai
画像クレジット: Copyrights belong to Jintao Zhai, 2021.
プロジェクトチームのメンバー: Jintao Zhai
プロジェクト名: Jiangmen Tech City
プロジェクトのクライアント: Will&Tao Deisgn Inc.