この邸宅の設計は、住まう家族一人ひとりが快適で機能的、かつシンプルな空間を求めたことから始まりました。セマ・ヤズジによるミニマルでタイムレスな雰囲気は、モダンなデザイン要素と厳選されたカラーパレットによって生み出されています。家具や調度品はすべて新たに製作され、洗練された温もりと「住まい」の心地よさが感じられる空間が完成しました。
キッチンや水回りにはイタリア製セラミック、各部屋や廊下には明るい色調の木製フローリングが採用され、自然な質感と温かみを演出しています。家具は天然木突板とラッカー仕上げを組み合わせ、柔らかく連続性のある空間を実現。ダイナミックなパターンの壁紙や現代的な照明器具がアクセントとなり、視覚的な単調さを打破しながら統一感を保っています。
バスルームやキッチンのカウンタートップには衛生的かつ現代的な印象を与えるポーセリン素材を採用。アート作品やアクセサリーの厳選によって、空間に奥行きと個性が加えられています。ヴィラは地上三階建てで、延床面積475平方メートル、500平方メートルの庭と屋外プールを備え、家族の多様なライフスタイルに応える設計です。
リビングルームは高い天井とギャラリーボイドが特徴で、緑豊かな庭やプールを望むこの空間が住まいの中心となっています。大理石で仕上げられた暖炉は空間全体を温め、ミラーの設置により奥行き感を強調。白を基調としたインテリアに、鮮やかなカラーの家具がアクセントとして加わり、洗練された現代的な雰囲気を醸し出しています。
特筆すべきは、ガレージを改装した「マンケイブ」。全面木製パネルで包まれたこの空間には、大理石のバーカウンターや真鍮のアクセントが施され、趣味やリラックスのための洗練された隠れ家となっています。冬の庭やカスタムデザインの子供部屋、シンプルで広々とした主寝室など、家族の多様なニーズに応える空間構成も魅力です。
このプロジェクトは2021年2月にイスタンブール・ゼケリヤキョイで完成し、A'デザインアワード2025でブロンズ賞を受賞しました。自然素材と現代的な美意識、そして家族の快適性を融合させたこの邸宅は、機能性と美しさを兼ね備えた新しいライフスタイルの提案として高く評価されています。
プロジェクトデザイナー: Sakura Architecture
画像クレジット: Ali Bekman
プロジェクトチームのメンバー: Sakura Architecture Team Members
Sema Yazici
Yadigar Tanriverdi
Nurten Ozek Yildiz
プロジェクト名: Modern and Timeless
プロジェクトのクライアント: Sakura Architecture