日本橋の伝統と革新を融合したアパートメントオフィス

歴史ある街並みに溶け込む新しいワークプレイスの提案

日本橋人形町に誕生した「Jp Base Ningyocho」は、伝統的な町並みと現代的なデザインが調和したオフィス空間です。GOOD PLACEによるこのプロジェクトは、パリのアパルトマンから着想を得た「アパートメントオフィス」という新しい働き方を提案し、歴史ある街に新たな価値をもたらしています。

日本橋は江戸時代から続く金融と商業の中心地であり、今もなお伝統と革新が共存するエリアです。「Jp Base Ningyocho」は、この土地の歴史を尊重しつつ、現代的な要素を取り入れることで、唯一無二のオフィス空間を実現しました。パリのアパートメントを思わせる温かみのあるラウンジや、自由度の高いワークスペースが特徴で、クリエイティビティとコラボレーションを促進します。

本プロジェクトの大きな特徴は、既存建物の再活用にあります。日本では建て替えが一般的ですが、LEVECHY株式会社による「不動産クラウドファンディング」の仕組みを活用し、柔軟な投資と家具付きオフィスの提供を実現。東京駅にも近い人形町の5階建てビル(延床面積402㎡)を、最小限の改修で価値向上とサステナビリティの両立を図りました。

デザイン面では、ヘリンボーンの床がヨーロッパの伝統を感じさせ、ガラスのペンダントライトや黒格子の窓が和と洋の美を融合。アンティーク調の真鍮照明が温かな雰囲気を演出し、ガラス壁が空間の開放感と視認性を高めています。これらの要素が、まるで住まいのような心地よさと、オフィスとしての機能性を両立させています。

利用者は、神社を望むカウンターやリラックスできるソファなど、気分や用途に合わせて働く場所を選択可能。会議室のスリットガラスは、各エリアの視覚的なつながりを生み出し、創造的な交流を促します。街に開かれたラウンジは、都市との一体感を感じさせる設計です。

スタートアップと大企業の協業が進む中、柔軟なワークスペースへの需要が高まっています。日本橋の多様な文化と歴史を背景に、パリのエッセンスを加えたこのオフィスは、起業家やクリエイターにとって理想的な環境を提供します。2025年にはA' Design AwardのIron賞を受賞し、実用性と革新性が高く評価されました。

「Jp Base Ningyocho」は、築30年のビルを再生し、伝統と現代性を融合させた新しいワークプレイスのモデルを提示しています。持続可能な設計と快適な空間づくりが、これからのオフィスの在り方に一石を投じています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: GOOD PLACE
画像クレジット: Photographer :Akitoshi Kudo (kudo-original-photo)
プロジェクトチームのメンバー: Designer:Tomonobu Shinoda(GOOD PLACE) Director:Goushi Ishikawa(GOOD PLACE)
プロジェクト名: Jp Base Ningyocho
プロジェクトのクライアント: GOOD PLACE


Jp Base Ningyocho IMG #2
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Jp Base Ningyocho IMG #5
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