インドは、歴史的なモニュメントが国のアイデンティティを形作るデザインと建築の宝庫である。タージ・マハルのような建造物は、国全体の象徴として世界的に知られている。一方、ヴェスパもまた、そのタイムレスなフォルムでインドのスクーター文化に深く根付いてきた。Centrick Marketing Solutions LLPは、全国の新たなヴェスパディーラーの開設を祝うため、各都市のランドマークとヴェスパのデザインを融合させた独自のグラフィックシリーズを制作した。
このプロジェクトの特徴は、ヴェスパのシルエットがエンブレムなしでも一目で認識できる点にある。各都市の精神を象徴するモニュメントを選定し、ヴェスパの鮮やかなカラーパレットを用いて再解釈。イラストとタイポグラフィを駆使し、都市ごとのエネルギーや個性を色彩で表現した。例えば、ムンバイの活気やデリーの歴史が、ポスターや新聞広告、ポストカードのビジュアルに鮮やかに反映されている。
技術的には、A3サイズのポスター(29.7cm×42cm)、新聞全面広告(33cm×52cm)、ポストカード(14.8cm×21cm)など、多様なメディア展開が行われた。各フォーマットに合わせてデザインを最適化し、視覚的なインパクトとブランドの一貫性を両立させている。
インドは28州、8つの連邦直轄領、約4,000の都市を擁し、北から南まで3,214km、東から西まで2,933kmに及ぶ広大な国土を持つ。そのため、各ディーラーのある都市にふさわしいランドマークを厳選し、イタリアのヴェスパらしさとインドの地域色を両立させることは大きな挑戦だった。Centrickのデザインチームは、構図やイラストの細部にまでこだわり、両国の美意識を巧みに融合させた。
この「Monumental Hello」キャンペーンは、2025年のA' Advertising, Marketing and Communication Design Awardでゴールド賞を受賞。審査員からは、「芸術、科学、デザイン、テクノロジーの進化を体現し、世界に大きなインパクトを与える傑作」と高く評価された。都市の個性とブランドの普遍性を同時に表現するこのプロジェクトは、広告デザインの新たな可能性を切り拓いている。
都市のランドマークとヴェスパの融合は、単なる広告を超え、地域の誇りや文化を鮮やかに可視化するアートへと昇華している。今後もこうした革新的なアプローチが、ブランドと都市、そして人々をつなぐ新しい架け橋となることが期待される。
プロジェクトデザイナー: Centrick
画像クレジット: Centrick
プロジェクトチームのメンバー: Roy Menezes,
Malavika Shah,
Yash Chauhan,
Niel Thakkar,
Arunima Bhatnagar,
Shalmali Lugade,
Siddharth Pandit
プロジェクト名: Monumental Hello
プロジェクトのクライアント: Centrick Marketing Solutions LLP