サンライズ・アパートメントは、ブラジル・クリチバのエコヴィル地区に位置し、バリグイ公園と都市のスカイラインを一望できる特別なロケーションにあります。プロジェクトは2023年に始動し、2024年に完成。湿潤な亜熱帯気候に配慮し、自然光と熱環境の快適性を最大限に引き出す素材選びがなされました。320㎡の空間には、コンクリート構造と木製パネル、石灰岩、オーク材の突板、ニュートラルなテキスタイルが用いられ、穏やかで広がりのある雰囲気を醸し出しています。
このアパートメントの最大の特徴は、ミニマリズムと自然光の巧みな活用です。造作家具は空間と一体化し、視覚的な連続性と機能性を両立。ガブリエラ・カサグランデによる特注のグルメテーブルや、セラ・パラナエンセから着想を得た「ドロマイト・アームチェア」など、唯一無二の家具がプロジェクトのアイデンティティと軽やかさを強調しています。
設計・施工にはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が全面的に導入され、構造からインテリア、家具の細部に至るまで高精度な連携が実現。自然素材の選定と建築要素のシームレスな統合により、美しさと実用性のバランスが追求されています。ミリ単位で設計された造作家具は、空間の流動性と快適な動線を確保しながら、ミニマリズムの本質を損なうことなく機能性を高めています。
サンライズ・アパートメントは、ニューロアーキテクチャー(神経建築学)の知見を取り入れ、色彩や素材がもたらす心理的効果を重視。住まう人の感覚に寄り添い、穏やかさと温もりを感じられる設計がなされています。空間の統合によって視覚的なつながりが生まれ、自然光と外部景観が室内に溶け込み、時の流れがゆるやかに感じられる環境が実現しています。
このプロジェクトは、2025年のA' Design Award「インテリアスペース・リテール&エキシビションデザイン部門」でシルバー賞を受賞。卓越した技術力と芸術性、そして住まう人の心に響く空間づくりが高く評価されています。サンライズ・アパートメントは、現代ブラジルデザインと本質主義の融合による、時を超えて愛される洗練されたライフスタイルを提案しています。
都市生活に新たな価値をもたらすこの住空間は、ミニマリズムと自然の恵みを融合し、日常に静謐と豊かさをもたらすインスピレーションの源となるでしょう。
プロジェクトデザイナー: Gabriela Casagrande
画像クレジット: Image #1: Photographer Denilson Machado, Sunrise Apartment, 2024.
Image #2: Photographer Denilson Machado, Sunrise Apartment, 2024.
Image #3: Photographer Denilson Machado, Sunrise Apartment, 2024.
Image #4: Photographer Denilson Machado, Sunrise Apartment, 2024.
Image #5: Photographer Denilson Machado, Sunrise Apartment, 2024.
プロジェクトチームのメンバー: Gabriela Casagrande
プロジェクト名: Sunrise
プロジェクトのクライアント: Gabriela Casagrande Arquitetura