本プロジェクトは、東京・羽田イノベーションシティ内に位置し、2023年12月に着工、2024年11月に完成しました。設計を担当したGood Placeは、再生医療という先端分野の企業イメージにふさわしい、洗練されたオフィスインテリアを実現しています。空間は、セミナーや外部ミーティングに適したエントランス、高度な機密性を持つ会議室、そして柔軟なワークスペースの三つのゾーンで構成されています。
このオフィスの最大の特徴は、水の流動性から着想を得た多彩なカラーパレットと、各エリアが独立しつつも一体感を醸し出す空間構成にあります。中央に配された大型テーブルは角度を持ち、コミュニケーションを促進。高さ調整も可能で、利用シーンに応じた柔軟な使い方ができます。窓際のカウンターは集中作業に最適化されており、オープンでありながらプライバシーも確保されています。
天井照明は、各器具ごとに異なる角度で設置され、プロファイルシステムを採用することで接合部の暗がりを防止。壁や家具もシャープな幾何学デザインで統一され、ガラスやシアーカーテン、塗装仕上げが光の透過と反射を巧みに演出します。床材には防塵性に優れたタイルを使用し、クリーンな環境を維持しています。
設計にあたっては、再生医療分野のリサーチや他業界の事例調査、現地サーベイを重ね、明度・彩度・色相など細部にわたる検討を実施。長時間労働や閉塞感といったラボワーク特有の課題に対し、解放感のあるオフィス設計で応えています。利用者が集中・会議・来客などシーンに応じて自在に空間を切り替えられる可変性も大きな魅力です。
このデザインは、2025年のA' Design Award(インテリアスペース部門)ブロンズ賞を受賞。芸術性と技術力、そして生活の質向上への貢献が高く評価されています。細胞の持つ可能性を空間体験として昇華させた本オフィスは、未来志向のワークスタイルを象徴する存在として注目されています。
細胞構造の美しさと水の生命力を融合させた「Cell Resolutions」のオフィスは、働く人々に新たなインスピレーションと快適な環境を提供し、イノベーションを生み出す場として今後も期待が高まります。
プロジェクトデザイナー: GOOD PLACE
画像クレジット: Keiko Chiba (Nacasa & Partners)
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Keitaro Ishizuka
プロジェクト名: Cell Resources
プロジェクトのクライアント: Good Place