光と浮遊感を纏う革新的ダイニングテーブル「Trustlucent」

ミニマリズムと構造美が融合した新時代の家具デザイン

サドラ・ブーシェフリ・デザインスタジオによる「Trustlucent」は、見えない信頼性とエレガンスを兼ね備えたダイニングテーブル。窓辺の景観を損なわず、空間に溶け込むその佇まいは、現代のライフスタイルに新たな価値をもたらしている。

「Trustlucent」は、クライアントの「窓を家具で塞ぎたくない」という要望から生まれた。家具でありながら、あたかも信頼できる友人のように、控えめでありながら確かな存在感を放つことを目指している。ミニマルで安定感があり、常に寄り添うようなデザイン哲学が貫かれている。光がテーブル下を自由に流れ、浮遊するような存在感が、機能性とエレガンスの絶妙なバランスを実現している。

このテーブルの最大の特徴は、薄く強化されたブナ材のエッジと、2mm厚のオーク突板による耐久性、そして16mmの強化ガラスベースによる透明感と安定性だ。接合部を隠すことで、まるで宙に浮いているかのような印象を与える。逆ピラミッド型のフォルムは構造的な強さと視覚的なインパクトを両立させている。キッチンアイランドや壁面に取り付けることで、学習や集い、食事など多様なシーンに対応可能だ。

製造技術にも革新が見られる。ガラスと木材をストレスなく接合する独自のシステムを採用し、ピラミッド型のベースがその結合を強化。U字型アルミプロファイルが床面にしっかりと固定し、長期的な安定性と構造的な一体感を実現している。安全性を最優先に、三名のエンジニアによる構造解析を経て、最適な素材と設計が選ばれた。

「Trustlucent」は、空間を圧迫せず、光と調和することで、部屋全体に開放感をもたらす。オーク突板の温かみと、ほとんど見えないガラスベースが、浮遊感を一層引き立てている。遠くから眺めると、逆ピラミッドの造形が現れ、見る者に驚きと興味を与える。

このプロジェクトは2023年9月から10月にかけてテヘランで進行。ガラスの安全性や木材の選定、色彩の統一感など、数々の課題を乗り越え、現代のインテリアにふさわしい一台が誕生した。ゴールデンA’デザインアワード2025を受賞し、アートとテクノロジーの融合、そして安全性と美しさの両立が高く評価されている。

「Trustlucent」は、ミニマリズムと先端技術が出会うことで生まれた新しい家具のかたち。現代の住空間に、光と浮遊感、そして信頼という新たな価値をもたらしている。空間を美しく、そして機能的に変革したいと考えるすべての人に注目してほしい逸品だ。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: sadra boushehri
画像クレジット: Sadra Boushehri Design Studio
プロジェクトチームのメンバー: Sadra Boushehri "Creative director" Najmeh Yavari "Designer" Mahsa Zarei "Designer" Tahmineh Saboursadeghzadeh "Designer" Hadi Dehghan "Visualist"
プロジェクト名: Trustlucent
プロジェクトのクライアント: Sadra Boushehri Design Studio


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