幾何学美と機能性が融合するカスタマイズ照明「Tangent」

空間と共鳴するパーソナライズ可能なペンダントライトの革新

2025年、ウィーンで誕生した「Tangent」は、幾何学的な美しさと高度なカスタマイズ性を兼ね備えたペンダントライトです。スイスのグラフィックデザイナー、アルミン・ホフマンの幾何学研究に着想を得て、円とその接線の関係性を探求し、空間や照らす対象に応じて自在にパターンを変化させることができます。この独自性が、現代建築やインテリアに新たな光の体験をもたらしています。

「Tangent」は、空間の個性や利用者の好みに合わせて、照明デザインを自在にカスタマイズできる点が最大の特徴です。ユーザー自身がパターンを設計したり、特定の空間に合わせて最適化されたパターンを選択したりすることが可能で、照明そのものが空間のアイデンティティを形成する重要な要素となります。これにより、単なる照明器具を超えた、建築と調和するアートピースとしての役割を果たします。

製造工程では、まず空間やユーザーの要望に応じて最適なパターンを決定し、アルミニウムの押し出し成形によるボディを精密に曲げ加工します。その内部にLEDライトを組み込み、レーザーカットされたトップキャップとディフューザーを装着。各パーツが高精度で組み合わさることで、シームレスかつ効率的な照明ソリューションが実現します。これにより、空間ごとに異なるニーズに応じたオーダーメイドの照明が提供されます。

「Tangent」は、幾何学的なパターンの美しさと、照明としての実用性を両立させるために、デザインと製造の両面で多くのチャレンジを乗り越えてきました。特に、2次元のグラフィックパターンを大型の照明器具として具現化する過程では、視覚的なインパクトと機能性の両立が求められました。最終的には、アルミニウム押し出し成形技術の最適化や、LEDの配置、パーツの精密な組み合わせによって、デザインの意図を忠実に再現しています。

このプロジェクトは、アルミン・ホフマンのグラフィック原理を応用した独自のパターン開発や、空間ごとの実証実験を通じて、建築家やデザイナーにとっても重要なツールとなりました。照明が空間の雰囲気や機能性を左右する要素であることを再認識させ、利用者自身が空間づくりに積極的に関与できる新しい価値を提案しています。

「Tangent」は2025年、A'デザインアワードの照明製品部門でブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術・科学・デザイン・テクノロジーのベストプラクティスを取り入れ、創造性と技術力を兼ね備えた優れたデザインに贈られるものです。今後も「Tangent」は、個々の空間に寄り添うカスタマイズ照明として、建築やインテリアの可能性を広げていくことでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Seyed Shahriyar Shahriyari
画像クレジット: Seyed Shahriyar Shahriyari
プロジェクトチームのメンバー: Seyed Shahriyar Shahriyari
プロジェクト名: Tangent
プロジェクトのクライアント: Trio Licht


Tangent IMG #2
Tangent IMG #3
Tangent IMG #4
Tangent IMG #5
Tangent IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む