風が描く砂丘の美を纏うGenipabuサイドボード

自然のリズムと機能美が融合したブラジル発の新たな家具

ブラジル北東部の象徴的な砂丘、ジェニパブの風景から着想を得た「Genipabuサイドボード」は、自然の造形美と現代的な機能性を見事に融合させた家具デザインとして注目を集めている。2025年のA'デザインアワードでプラチナ賞に輝いたこの作品は、アートと実用性、そしてサステナビリティを兼ね備え、現代のライフスタイルに新たな価値をもたらしている。

Estudio Galhoによる「Genipabuサイドボード」は、ブラジル・ナタールの名所であるジェニパブ砂丘の流れるような曲線と、風によって形作られるリズミカルな三角形の地形をデザインに取り入れている。砂丘のダイナミックな景観を家具の造形に落とし込むことで、空間に自然の息吹をもたらす存在感を放つ。

このサイドボードの最大の特徴は、三角形のリズムが美しいワインセラーとして機能する点にある。扉の取っ手は、砂丘を削る風の軌跡を思わせる滑らかなカーブで造形されており、視覚的なインパクトと使い心地の良さを両立。自然の造形美をそのまま日常の機能へと昇華させている。

素材選びにも強いこだわりが感じられる。基礎構造にはMDFに天然木の突板を施し、ワインラック部分はCNC加工で精緻に仕上げられている。外装には認証済みの無垢材を使用し、仕上げにはカーナウバヤシから採取される天然ワックスを採用。環境への配慮と美しい半艶の質感が共存するサステナブルな選択がなされている。

プロジェクトはEstudio GalhoとMovewのパートナーシップにより、2024年末から2025年初頭にかけてナタールとジョアンペソアで技術的な検証や打ち合わせを重ねて完成。Klivisson Campelo氏とEdson Martone氏のデザイナー陣が、地域の自然と文化を家具という形で表現した。

「Genipabuサイドボード」は、単なる収納家具を超え、自然のリズムや風景の記憶を日常空間に呼び込むアートピースとして高く評価されている。プラチナ賞受賞が示す通り、デザインの枠を越えて社会や時代に新たな価値を提案し続ける存在となっている。

自然の美しさと機能性、そしてサステナビリティを兼ね備えた「Genipabuサイドボード」は、現代のインテリアに新たな息吹をもたらす一台として、今後も注目を集めるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Estúdio Galho / Movew
画像クレジット: Estúdio Galho / Movew
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Klivisson Campelo Designer: Edson Martone
プロジェクト名: Genipabu
プロジェクトのクライアント: Movew - Ambientes Planejados


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