Dualconは、歩行器と電動アシストスクーターの2つの機能を1台に集約した画期的なモビリティデバイスです。ユーザーは状況に応じて簡単にモードを切り替えることができ、日常の移動や外出、買い物など、さまざまなシーンで柔軟に活用できます。この設計は、従来の補助具が持つ「用途の限定性」という課題に対し、実用性と利便性を両立させる新しいアプローチを提示しています。
Dualconの最大の特徴は、前方の歩行器と後方の電動スクーターを三点固定でしっかりと連結できる点にあります。ピンとネジ構造、上下調整可能なクランプ、そして列車の連結器に似たラッチ機構を採用し、安定性と安全性を確保。ユーザーは数ステップでモードを切り替えられ、電子アシストによる操作も可能です。
操作方法も直感的で、歩行器をスクーターのレールに合わせてスライドさせ、ロックピンを回して固定。スライドボタンを押すことでペダル機構が作動し、両者が完全に一体化します。この状態で長距離の移動も快適に行え、ショッピングやコミュニティ内の移動など、幅広い用途に対応します。
短距離の歩行が必要な場合は、分離プロセスもシンプルです。ロックキーを持ち、ピンを回して固定を解除し、スライドボタンでペダルを後方に動かしてスペースを確保。ユーザーはそのスペースに立ち、歩行器を前方に押し出すことで、容易に歩行器単体モードへと切り替えられます。これにより、移動の自由度と柔軟性が大幅に向上します。
Dualconは2024年7月から2025年1月にかけて実施され、実装は実践大学(Shih Chien University)で行われました。その革新性と実用性が高く評価され、2025年のA'デザインアワード(車両・モビリティ部門)でIron賞を受賞。業界のベストプラクティスと技術的な完成度を兼ね備えたデザインとして、より良い社会の実現に貢献しています。
多様なライフスタイルに寄り添うDualconは、今後のモビリティデザインの新たな基準となる可能性を秘めています。柔軟性と独立性を求める現代社会において、ユーザーの自立した移動を支えるこのデバイスの進化に注目が集まります。
プロジェクトデザイナー: CHI EN KUO
画像クレジット: CHI EN KUO
プロジェクトチームのメンバー: CHI EN KUO
プロジェクト名: Dualcon
プロジェクトのクライアント: CHI EN KUO