このプロジェクトのロゴは、柔軟性と認識性を両立した点が特徴です。シンボルは様々なフォーマットや文脈で自在に使用でき、どの場面でもブランドの本質を損なうことなく認知されます。伝統を重んじるスポーツである剣術と、現代的な感覚を持つクラブの架け橋となるビジュアルが追求されました。
デザインの核となるのは、古代の紋章に見られる動物のモチーフを現代的に再解釈したジャガーです。ブラジルを象徴する動物であるジャガーは、スピード、エネルギー、競争心を体現しています。斑点を表現するドット状のパターンは、動きのある印象も与え、クラブの持つ活力や戦術的な鋭さを視覚的に表現しています。
このビジュアルアイデンティティは、実用性、美しさ、象徴性という三つの柱をもとに設計されました。黄金比(1.618...)を用いたジャガーのフォルムは、調和のとれた美しさを持ち、すべてベクターフォーマットで制作されているため、ユニフォームやメダル、教本、SNS、旗など、あらゆる媒体に適応可能です。
プロジェクトの最大の課題は、ミニマリズムに頼らず、かつ多様な用途や小さなサイズでも機能するビジュアルシステムを構築することでした。解決策として、変形可能なシンボルを開発し、どのような状況でもブランドの認知性を維持できる柔軟なアイデンティティを実現しました。
「Espada Selvagem」は、歴史的な伝統と現代スポーツであるHEMA(歴史的ヨーロッパ武術)の融合を象徴しています。2025年にはA' Graphics, Illustration and Visual Communication Design Awardでブロンズ賞を受賞し、芸術性と技術力、そして社会的価値の高さが国際的に評価されました。
伝統と革新が共存するこのデザインは、スポーツクラブのアイデンティティを新たな次元へと導き、ブランドの存在感を強く印象付けています。今後も「Espada Selvagem」のような先進的なビジュアルアイデンティティが、スポーツとデザインの架け橋となることが期待されます。
プロジェクトデザイナー: Pedro Panetto
画像クレジット: Pedro Panetto
プロジェクトチームのメンバー: Pedro Panetto
プロジェクト名: Espada Selvagem
プロジェクトのクライアント: Pedro Panetto