Chongデイベッドは、自然なオーク材とマイクロファイバー・レザーを組み合わせることで、耐久性と快適性を実現しています。オーク材は強度と自然美を、マイクロファイバー・レザーは柔らかさとメンテナンスのしやすさ、そして現代的な雰囲気をもたらします。丸みを帯びた木製スラットは、伝統的な竹の継ぎ手を模し、構造的な強度と装飾性を両立。各スラットは荷重を支えるだけでなく、全体のバランスと調和を生み出しています。
製造工程では、ほぞ継ぎとネジを用いた組み立てにより、接着剤の使用を最小限に抑え、環境への配慮を徹底。表面のマイクロファイバー・レザーは職人の手作業で編み込まれ、上品さと耐久性を両立しています。分解可能な構造により、移動やメンテナンスが容易で、必要に応じて部品の交換も可能です。
Chongデイベッドは、2100mm×850mm×500mmのサイズで設計され、分解時には2200mm×300mm×300mmの箱に収められます。全20パーツから成るモジュラー構造は、組み立てや運搬、メンテナンスの利便性を高め、さまざまな住空間への適応力を持たせています。水平バーにはタオルや本などを掛けることができ、現代の生活様式に寄り添った実用性も追求されています。
このデザインは、ベトナムの伝統的な竹製チョンの研究から始まり、オーク材やマイクロファイバー・レザーといったサステナブルな素材の実験を経て完成しました。7回に及ぶ試作と改良を重ね、構造の安定性や耐久性、そして分解・組み立ての柔軟性を実現。伝統の精神を守りながら、現代のデザイン原則を巧みに取り入れています。
Chongデイベッドは2023年末に発表され、2024年9月にはVIET KIAショールームのHeritage Journeyで展示されました。A'デザインアワードのブロンズ賞を受賞した本作は、アート・サイエンス・デザイン・テクノロジーの最良の実践を体現し、生活の質を高める家具として国際的な評価を得ています。
伝統と現代性、サステナビリティとクラフトマンシップが融合したChongデイベッドは、ベトナム文化の美しさと現代生活のニーズを結びつける新たなライフスタイルの象徴となっています。今後もこのようなデザインが、世界中の住空間に温もりと革新をもたらすことが期待されています。
プロジェクトデザイナー: Sema Design Studio
画像クレジット: Image #1: Sema Design Studio, 2023
Image #2: Sema Design Studio, 2023
Image #3: Sema Design Studio, 2023
Image #4: Sema Design Studio, 2023
Image #5: Sema Design Studio, 2023
プロジェクトチームのメンバー: Leader: Phuong Chi Nguyen
Designer: Tuan Anh Pham
Designer: Dinh Phuc Nguyen
Designer: Linh Tran
プロジェクト名: Chong
プロジェクトのクライアント: Sema Design Studio