ジグザグ:幾何学が身体に寄り添う革新ジュエリー

直線から曲線へ、素材と形態の新しい対話

ノートを包む紙の柔軟性から着想を得て、Mayte Ossorio Domecqが生み出した「Zig Zag」コレクションは、直線的なレザーが戦略的なカットによって流動的な曲線へと変貌し、身体に優しくフィットする現代ジュエリーの新境地を切り拓いています。

「Zig Zag」コレクションは、従来のジュエリーの枠を超え、素材の可能性を最大限に引き出すデザイン哲学を体現しています。ノートカバーの紙が折り目によって柔軟性を得るように、重ね合わせたレザーの長方形が等間隔のカットによってしなやかに変形。静的だった幾何学が、身体の動きや空気と調和しながら、動的な美しさを生み出します。

このシリーズの特徴は、直線から曲線への変容にあります。二重構造のレザーを用い、横断的かつリズミカルなカットを施すことで、ネックレス、ブレスレット、ピアスといった各アイテムに独自のリズムと表情が生まれます。素材の端材を再利用することで、サステナビリティと創造性の両立も実現。限られた資源で最大限の表現を追求する姿勢が、現代的な価値観と響き合います。

製作工程は、職人の手作業による精密なカットと接着が特徴です。カウハイドレザーを二重に貼り合わせ、穴あけ工具やカッティングダイを駆使して、直線的なエッジを繰り返しのカットで曲線へと変化させます。この手法により、素材の無駄を最小限に抑えつつ、身体へのフィット感や独自性を高めています。カットのバリエーションによって、同じデザインでも一点ごとに異なる表情が生まれるのも魅力です。

着用時の快適さと機能性にも配慮が行き届いています。適度な重さで日常使いにも最適、静かな動きと肌なじみの良さが特徴です。ネックレスやブレスレットには金属製のカフリンクスを採用し、ブレスレットは2段階調整が可能。ピアスはステンレス製ポストで、耳元に自然にフィットします。パッケージもオリジナルの段ボール製で、ブランドの世界観を細部まで表現しています。

このプロジェクトは、2019年にブレスレットからスタートし、2022年に全ラインが完成。アルゼンチン・ブエノスアイレスで生まれた「Zig Zag」は、ドイツやトルコでも販売され、国際的な評価を獲得しています。2024年にはアルゼンチン政府の「Sello del Buen diseño Argentino」を受賞し、2025年にはA'デザインアワードのブロンズ賞にも輝きました。

「Zig Zag」は、素材と形態、サステナビリティ、そして身体との対話を追求する現代ジュエリーの新たな可能性を提示しています。日常に寄り添いながら、アートとテクノロジーの融合を体感できるこのコレクションは、今後も多くの人々のライフスタイルに新しい価値をもたらすことでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Mayté Ossorio Domecq
画像クレジット: Image #No 1 : Photographer Edgardo Delfino Model Sergio Calegoya Image #No 2 : Photographer Edgardo Delfino model Mayte Ossorio Domecq Image #No 3 : Photographer Edgardo Delfino Image #No 4 : Photographer Edgardo Delfino Image #No 5 : Photographer Edgardo Delfino
プロジェクトチームのメンバー: Mayte Ossorio Domecq
プロジェクト名: Zig Zag
プロジェクトのクライアント: Mayte Domecq


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