森と調和するロフトヴィラ、イスタンブール・カサバの革新

個性と機能美が共存するアートデコ×モダン住宅の魅力

イスタンブール郊外の森に佇む「イスタンブール・カサバ」は、デザイナーAynur Kirdukによる、現代性とアートデコのエッセンスを融合した三層構造のヴィラです。住まい手の趣味や自然環境を反映し、明るく開放的な空間と個性的なアートワークが共鳴する、唯一無二のライフスタイルを実現しています。

このプロジェクトのインスピレーションは、オーナーのクラシカルな美意識と、ヴィラが位置する豊かな森林環境に由来します。ロフト天井の大空間に、温かみのあるナチュラルカラーと現代的なアクセントを巧みに取り入れ、アートデコのディテールやアート作品が空間に個性を添えています。Aynur Kirdukは、自然素材を中心に選定し、明るさと開放感を最大限に引き出す設計を追求しました。

このヴィラは、モダンとアートデコが調和するデザインが特徴です。3.5メートルの天井高や大きなガラスファサードが、自然光をふんだんに取り込みます。最上階にはオフィス、バー、シネマコーナー、地下には音楽スタジオを設置し、各階で異なる機能とパーソナライズされた空間が展開されます。冬のガーデンには自然素材を活かし、温かくエレガントな雰囲気が演出されています。

内装には、Mazzaroハンガリー製ラミネートウッドやAlexander Black天然大理石、オフホワイトのラッカー仕上げ、Helena Calacatta大理石の暖炉など、上質な素材を採用。オーダーメイドの家具やベルベット生地が、空間にラグジュアリーな質感をもたらします。また、音楽スタジオには防音・吸音対策が施され、ランドスケープには自動灌漑システムが導入されています。

設計過程では、既存の工業的な階段の寸法の不統一や、豪雨による地下室の浸水など、技術的な課題も発生しました。これらの問題に対し、構造の再設計や断熱・防水対策を迅速に実施し、機能性と安全性を両立させています。これらの経験が、プロジェクトの完成度をさらに高める要素となりました。

庭とインテリアを一体的にデザインし、トルコ人アーティストの作品を随所に配置することで、アートと自然が調和する住空間を実現。Zeynep Inal Engin、Atalay Koseoglu、Kazım Borna、Fuat Ozsozerらのアートが、空間に深みと独自性をもたらしています。2025年にはA' Design Awardのブロンズ賞を受賞し、技術力と創造性、そして暮らしの質向上への貢献が高く評価されました。

「イスタンブール・カサバ」は、自然との共生、機能美、そしてアートの融合を体現した住まいです。個性を尊重しながらも、快適で洗練されたライフスタイルを求める現代人に、新たな住空間の可能性を示しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Aynur Kirduk
画像クレジット: Aynur Kirduk
プロジェクトチームのメンバー: Aynur Kirduk
プロジェクト名: Istanbul Kasaba
プロジェクトのクライアント: Aynur Kirduk Concept Design Ic Mimarlik


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