光と触感が融合する革新的照明「Orbita」

天体のリズムを日常に取り入れるアルゼンチン発のデザイン

「Orbita(オルビタ)」は、天体の軌道や太陽のサーカディアンリズムから着想を得て誕生した新しい照明デザインである。イグナシオ・M・トデスキーニとイグナシオ・ノエルによる本作は、ユーザーが光を自在にカスタマイズできる体験を提供し、日々の生活の質を高めることを目指している。最先端のマテリアルと革新的な構造が融合し、照明の概念を再定義するプロダクトとして注目を集めている。

Orbitaは、特許取得済みのウルトラマット素材と無限回転機構を組み合わせた独自性が際立つ。ミニマルなフォルムと触覚的なインタラクションを重視し、ユーザー自身が光の変化を生み出せる設計が特徴である。照明の調整は手動で行い、中央リングを片手で固定しながら、もう一方の手でシェードを回転させることで間接光の方向や強さを自在に変えられる。

製造にはイタリア製CNCマシンを用いた精密加工や、キッチンカウンターの端材を活用したサステナブルなアプローチが採用されている。アルミニウムの無限レールやオパールアクリルのアンチグレアディフューザーはレーザー加工で仕上げられ、スクリーンの曲げ加工や組み立てはすべて手作業で行われている。全25以上の専用パーツが設計・製造され、部品の一体感と高い品質が実現されている。

主要素材はイタリアの特許取得済みアンチグレアマテリアルで、95%が現地で製造されている。70%が紙、先端アクリル樹脂、独自技術を組み合わせ、電子線硬化処理によって色安定性と耐久性を高めている。熱で自己修復する耐傷性や指紋防止、極上の手触りなど、機能美と実用性を両立している点も特筆に値する。

開発にあたっては、天文学や光の形態との相互作用に関するリサーチを重ね、ミニマルかつ触覚的な美学とテクノロジーの融合を追求した。アルゼンチン国内での高級素材調達や加工の困難さを乗り越え、国際市場を見据えた挑戦的なプロジェクトとなった。2025年にはサローネ・デル・モービレ・ミラノなど世界的なデザインイベントでも発表され、A' Design Awardのゴールド賞を受賞している。

Orbitaは、光を単なる照明から「体験」へと昇華させる。天体のリズムと最先端技術が融合したこのプロダクトは、空間に新たな価値と感動をもたらす。日常に革新と美しさを求める人々に、時代を超えて愛される照明として提案されている。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ignacio Martínez Todeschini
画像クレジット: Photographer: Anabella Castro Illustrations: Ignacio Martinez Todeschini Video rendering: Federico Chama Video: Anabella Castro Industrial designer: Ignacio Martinez Todeschini Design director: Ignacio Noel
プロジェクトチームのメンバー: Ignacio Martinez Todeschini Ignacio Noel
プロジェクト名: Orbita
プロジェクトのクライアント: IWish


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