魔法と産業が融合する東莞中書閣ライブラリーの革新空間

科学技術都市の個性を映すインテリアデザインの新境地

東莞中書閣ライブラリーは、テクノロジーとアートが共鳴する空間として、現代中国の産業都市に新たな文化的価値をもたらしている。科学技術産業パークの活気と創造性を反映したこの書店は、機能性と美しさを両立させたインテリアデザインで注目を集めている。

東莞松山湖科学技術産業パークの中心に位置する東莞中書閣ライブラリーは、ファーウェイなどの大手テクノロジー企業や世界的研究機関が集積する環境からインスピレーションを得て誕生した。産業の最前線で生まれる知と創造のエネルギーが、書店の空間構成やデザイン言語に巧みに反映されている。

この書店の最大の特徴は、ギア(歯車)をモチーフにした独自のデザインアプローチにある。メインの読書エリア、子ども向けスペース、カフェエリアなど、各セクションごとに異なる個性を持ちながらも、産業的な要素と幻想的な雰囲気が全体を貫いている。特に子どもエリアでは、スパレーション中性子源施設をイメージしたインスタレーションが設置され、機能的な本棚としても活用されている。

空間は3層構造で、2階の回廊が左右のエリアを結ぶ設計。右側には子ども読書エリアやフォーラム、文化クリエイティブスペースが、左側には工場を思わせるカフェが配置されている。照明や家具、アート作品が一体となり、産業的な世界観を強調している。

建物自体は花びらのような形状で、回転階段を登ると頂上に自然な展望台が現れる。内部ではギアの装飾がランドマークとなり、実用的な本棚としても機能。木材を多用することで、工業的な冷たさを和らげ、温もりと親しみやすさを空間全体に与えている。

このプロジェクトは2023年4月に始動し、同年6月に完成。東莞市の松山湖アートディストリクトで公開され、産業とアートの融合を体現する新たなランドマークとして高く評価された。2025年には世界的なA'デザインアワードでプラチナ賞を受賞し、時代を象徴するイノベーティブな空間デザインとして国際的な認知を得ている。

東莞中書閣ライブラリーは、科学技術と芸術、産業と文化が交差する現代都市の新しいライフスタイルを象徴する存在となった。訪れる人々に知的刺激と感性の高揚をもたらし、都市空間の可能性を広げている。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Zhu Jun
画像クレジット: Eternal Architectural Design
プロジェクトチームのメンバー: Zhu Jun
プロジェクト名: Dongguan Zhongshuge Library
プロジェクトのクライアント: Eternal Architectural Design


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