従来の整形外科用ブレースは、既製品ではフィット感が不十分であり、3Dプリントによるカスタム品は製作に時間と手間がかかるというジレンマがありました。Osteoid Design Teamは、時計の精密機構やヨットのリギングからインスピレーションを得て、患者ごとに迅速かつ専門的に適合できるBracesysを開発。これにより、医療現場での即時対応と高い快適性を両立させています。
Bracesysの最大の特徴は、特許取得済みの分割ユニット構造と、調整可能な連結コネクター、テンションダイヤルを備えたモジュール設計です。各セグメントは独立して微調整が可能で、患者の解剖学的特徴や回復に伴う変化に合わせて最適な固定力を提供します。さらに、リサイクル可能な素材と管理された再利用プロトコルを採用し、医療廃棄物の削減にも貢献しています。
設計段階では、CAD環境下での反復プロトタイピングと3Dプリント(ナイロン12)、CNC加工アルミニウムやステンレス、ケブラーケーブルの組み合わせにより、軽量かつ高強度な構造を実現。600例以上の匿名化CTスキャンデータをAI解析し、患者接触面の精密な形状を定義することで、幅広い体型への適合性を確保しています。
Bracesysは、遠位橈骨骨折やコーレス骨折など複数の標準モデルを展開し、5パーセンタイルから95パーセンタイルまでの解剖学的バリエーションに対応。中型モデルはわずか150gで、A4サイズに折りたたんで持ち運びが可能です。医療従事者は専用ツールで迅速かつ精密なフィッティングや調整を行い、患者の回復に合わせて柔軟に対応できます。
操作方法も直感的で、患者の四肢にブレースを巻き付け、コネクターの長さやテンションダイヤルを調整するだけで理想的な固定状態を実現。スプリング式クイックリリースピンにより、調整や着脱も容易です。現場でのフィードバックや臨床試験を通じて、快適性や操作性も継続的に改良されています。
Bracesysは、2025年にA' Medical Devices and Medical Equipment Design Awardのゴールド賞を受賞。医療現場のニーズに応える柔軟性とサステナビリティ、そして患者中心の設計思想が高く評価されています。今後も、革新的な医療デザインが患者ケアの質を大きく向上させることが期待されています。
プロジェクトデザイナー: Osteoid Design Team
画像クレジット: US12090080B2, EP3285647B1, CN107771069B, JP6756735B2, US10932940B2 Granted / Patent holder Osteoid Saglik Teknolojileri AS
US20240009014A1, EP4312904A1, JP2024511129A, CN117396161A Pending / Patent applicant Osteoid Saglik Teknolojileri AS
Image #1 / Photographer / Murat Sariaslan / Santral Fotoğraf, 2025.
Image #2 / Photographer / Murat Sariaslan / Santral Fotoğraf, 2025.
Image #3 / Photographer / Murat Sariaslan / Santral Fotoğraf, 2025.
Image #4 / Photographer / Murat Sariaslan / Santral Fotoğraf, 2025.
Image #5 / Photographer / Murat Sariaslan / Santral Fotoğraf, 2025.
Video #1 / Cameraman / Murat Sariaslan / Santral Fotoğraf, 2025.
プロジェクトチームのメンバー: Project lead: Deniz Karasahin
Software lead: Gokce Guven
Biomedical engineer: Feyza Aykut
Mechanical engineer: Aykan Duzkaya
プロジェクト名: Bracesys
プロジェクトのクライアント: Osteoid Saglik Teknolojilari AS