Inair:未来のAR空間コンピューティングが切り拓く新しい働き方

直感的な操作性とポータビリティで生産性を革新するARデバイス

デジタル化が加速する現代社会において、従来のワークスタイルは依然としてハードウェアや空間の制約に縛られています。Inairは、こうした課題に対し、AR空間コンピューティングという新たなアプローチで、働き方とライフスタイルの未来を提案します。

Inair Design Teamが開発したInairは、軽量なヘッドセットとメインユニットで構成されるAR空間コンピューティングデバイスです。従来のデバイスが抱えるハードウェアの制約や断片的な作業環境を解消し、ユーザーがどこにいてもシームレスな生産性を実現できるよう設計されています。特に、金融やIT業界の50%以上の業務がリモートで可能とされる現状において、空間やデバイスの制約から解放されたいというニーズに応えています。

Inairの最大の特長は、エルゴノミクスに基づいたデザインと直感的な空間インタラクションにあります。アプリケーションの配置や管理が自在に行える独自のUI設計により、作業効率が飛躍的に向上。さらに、マルチモーダルAI認識技術がユーザーの行動を予測し、プロアクティブかつインテリジェントな操作体験を提供します。これにより、従来のUIの枠を超えたダイナミックなワークスペースが実現されています。

技術面では、BirdBath光学ソリューションによる高精細な大画面投影を実現。柔軟な複合素材のテンプルや指向性ノイズキャンセリングなど、快適性とプライバシーにも配慮されています。メインユニットであるPodは、空間レイキャスティングやタッチ操作、リニアモーターによる触覚フィードバックを統合し、より自然な操作感を追求。専用の空間タッチキーボードと組み合わせることで、効率的なマルチタスク環境をサポートします。

Inairは、2024年に北京と香港でプロジェクトが始動し、36Kr「未来ビジネスキング・オブ・ザ・イヤー」やGeekPark「年間お気に入りプロダクト」など数々の賞を受賞。中国のダブル11・ダブル12セールではARカテゴリー売上1位を獲得し、2025年のCESでも国際的な注目を集めました。200名以上のプロフェッショナルを対象としたユーザーテストでは、大画面とポータビリティの両立やAIアシスタントの活用が生産性向上に寄与することが明らかになっています。

開発においては、高性能な計算処理や高精細ディスプレイ、知的インタラクションといった多機能を、いかにコンパクトかつ軽量な筐体に収めるかが最大の課題でした。ハードウェアの積層設計や熱管理、電力最適化に関する徹底的な研究を重ね、素材と構造のイノベーションによって、性能と快適性を両立させています。

Inairは、プラチナA'ウェアラブルテクノロジーデザイン賞(2025年)を受賞し、時代を象徴する美学と技術革新を体現するデバイスとして高く評価されています。AR空間コンピューティングの新たなスタンダードを提示し、これからの働き方やライフスタイルに大きなインパクトを与える存在となるでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: INAIR Design Team
画像クレジット: INAIR
プロジェクトチームのメンバー: Design Director: Qi Jingxuan Experience Design: Wang Haoheng Visual Design: Zhang Tianru Industrial Design: Xu Changming
プロジェクト名: Inair
プロジェクトのクライアント: INAIR


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