医療現場を彩る「ゴールデンヴァイパー」ペンダントの革新性

機能美と象徴性を兼ね備えた新しいジュエリーの提案

古代より癒しや不死の象徴とされてきた蛇。そのモチーフを用いた「ゴールデンヴァイパー」ペンダントは、医療従事者のために考案された実用性とエレガンスを兼ね備えたジュエリーです。衛生規定により指輪を着用できない医療現場で、結婚指輪など大切なリングを安全に保管し、いつでも身近に感じられる新しいライフスタイルを提案します。

「ゴールデンヴァイパー」は、ドイツ・シュタインバッハ(タウヌス)で生まれたベッティーナ・ゴメス・ラトゥスによるデザインです。医師や看護師が勤務中に指輪を紛失しやすいという現実的な課題に着目し、蛇の形状を活かしたペンダントとして開発されました。リングはチェーンを通してペンダント内に簡単に収納でき、外す際もネックレスを外す必要がありません。

このペンダントの最大の特徴は、直感的な操作性と美しい造形にあります。リングは蛇の胴体部分に滑らかに収まり、必要な時にすぐに取り出せる設計です。18金(750)ゴールドを用い、手描きスケッチからCADによるデジタル設計、プロトタイプ制作、鋳造、そして鏡面仕上げまで、細部にわたり丁寧に作り込まれています。重さは約9グラム、幅17.40mm、高さ24.40mmと、日常使いにも適したサイズ感です。

開発にあたっては、さまざまなリングサイズへの対応を目指し、複数のプロトタイプを制作。蛇の腹部の直径を最適化するために実証的なリサーチが重ねられました。その結果、幅広いリングに対応し、医療従事者が安心して利用できる実用性と快適性を実現しています。

鋳造工程では、収縮や歪みのない一貫した品質を追求し、複数回の試作と改良が行われました。これにより、構造的な強度と美しさの両立が達成されています。蛇というモチーフは、医療の象徴であると同時に、再生や癒しの意味を持ち、身に着ける人に前向きなエネルギーをもたらします。

「ゴールデンヴァイパー」は2025年、A’デザインアワードのジュエリー部門でシルバー賞を受賞しました。優れた技術力と芸術性、そしてユーザーのライフスタイルに寄り添う革新性が高く評価されています。医療現場だけでなく、アクティブな日常を送るすべての人に、新しいジュエリーの価値を提案する逸品です。

機能性と美しさを両立した「ゴールデンヴァイパー」は、現代のライフスタイルに寄り添うジュエリーの新たなスタンダードとなるでしょう。大切なリングを守りながら、日常にさりげない輝きを添えるこのペンダントは、今後も多くの人々の支持を集めることが期待されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Bettina Gomez-Latus
画像クレジット: Images #1-5: Photographer Achim Küst, The Golden Viper, 2025. Video Credits: Michael Schäfer, The Golden Viper, 2025.
プロジェクトチームのメンバー: Bettina Gomez-Latus
プロジェクト名: The Golden Viper
プロジェクトのクライアント: 1Karat


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