異文化が融合する倉庫オフィス、色彩で活気を生む空間

スペインと日本の感性が生み出す新しいオフィスデザイン

兵庫県の広大な物流倉庫の2階に誕生した「Expandy」は、日本各地の製品を世界へ送り出す企業のためのオフィス空間です。スペイン人オーナーと日本人デザイナー・大江俊介氏が、多様な感性を重ね合わせて創出したこの空間は、ヨーロッパやアメリカの古い倉庫を思わせるラフでダイナミックなモノトーンのインテリアが特徴です。異なる文化が交差する中で、機能性と美しさを両立させたデザインが高く評価されています。

「Expandy」の最大の特徴は、無機質なモノトーン空間に鮮やかなアクセントを加える工夫にあります。クライアントのロゴカラー3色で仕上げたルーバー天井や、彩り豊かな観葉植物が配置され、冷たさを感じさせない温かみと活気を演出しています。これにより、オフィスとしての快適性と創造性を両立し、スタッフのモチベーション向上にも寄与しています。

空間構成は、スタッフや来訪者の動線を丁寧にシミュレーションし、効率的かつ無駄のないレイアウトを実現。限られた面積(115.89㎡)ながら、ガラスパーティションを活用することで開放感を確保し、経営者とスタッフの円滑なコミュニケーションを促進しています。社長室を奥に配置することで、プライバシーと透明性を両立させた設計も注目されています。

素材選びにもこだわりが見られます。天井には布と木材、壁には木毛セメント板やセメント、床にはPVCタイルを採用し、倉庫らしい質感と現代的な快適性を両立。建物自体の老朽化や断熱性の課題にも配慮し、デザインを損なわない形で適切な対策が施されています。

プロジェクトは2024年2月から5月にかけて進行し、従来の時代遅れだったオフィス空間を刷新。新たなデザインはスタッフの意欲を高め、クライアントからの評価も向上し、ビジネスの発展に貢献しています。大江俊介氏率いるLUSTYdesignによるこの取り組みは、アートと機能性、そして異文化の融合がもたらす新しいオフィスのあり方を提示しています。

「Expandy」は、2025年A'デザインアワードのインテリアスペース部門でブロンズ賞を受賞。アート、サイエンス、テクノロジーのベストプラクティスを取り入れ、生活の質向上に寄与するデザインとして国際的に高く評価されています。今後も、異文化の共鳴が生み出すイノベーティブな空間づくりが、オフィスデザインの新たな潮流を牽引していくことでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: SHUNSUKE OHE
画像クレジット: Photograph : NANA TAJIMA by ToLoLo studio
プロジェクトチームのメンバー: SHUNSUKE OHE
プロジェクト名: Expandy
プロジェクトのクライアント: Shunsuke Ohe


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