産業都市の記憶を紡ぐ次世代バスステーション「Tubedex」

都市の歴史と未来をつなぐ革新的な公共交通デザイン

「Tubedex」は、ポストインダストリアル都市の象徴であるパイプ形状から着想を得て、都市の記憶と現代的な機能性を融合した新しいバスステーションです。インダストリアルデザインカレッジのデザインチームが手がけ、2025年のA'デザインアワードでブロンズ賞を受賞した本プロジェクトは、都市空間に新たな息吹をもたらします。

「Tubedex」は、産業都市に見られるパイプの形状をモチーフに、都市の歴史や文化を現代的なデザインで再解釈しています。インダストリアルデザインカレッジのデザイナーたちは、産業都市に根付く記憶や痕跡を残しつつ、従来のネガティブなイメージを払拭することを目指しました。インターフェースには大胆なレッドを採用し、視認性と都市の活力を象徴しています。

本バスステーションの最大の特徴は、円筒形の構造を分解・再構築した独自の外観と、直感的な情報伝達を可能にするインタラクティブなディスプレイです。リアルタイムで運行情報や混雑状況を可視化し、利用者が直感的にバスの到着や混雑度を把握できる仕組みを実現。スマートシティ戦略に基づき、情報の透明性と双方向性を高めています。

素材にはヘアライン加工のステンレススチールを採用し、耐久性とメタリックな質感を両立。天井には高効率のソーラーパネルを搭載し、LED照明とフロストガラスの組み合わせで夜間も明るく安全な空間を提供します。モジュール化されたパーツ構成により、経済性と美観のバランスも追求されています。

「Tubedex」は、従来のバス停が抱えていた一方通行的な情報伝達や不透明性といった課題に対し、IoT技術とデザインの力で新たな価値を提案。都市の公共空間におけるアート性と機能性の両立を実現し、都市生活者の利便性と体験価値を大きく向上させています。

このプロジェクトは、2025年2月から3月にかけてLAFAコミューナルファシリティデザインスタジオおよびLAFA産業デザイン実験教育センターで開発されました。デザインチームは、都市の「記憶」と「未来」をつなぐ公共デザインの新たな可能性を提示しています。

「Tubedex」は、都市の歴史を尊重しながら、未来志向のイノベーションを体現したバスステーションとして、今後のスマートシティの公共空間デザインに大きな影響を与えることが期待されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Wenkai Xue
画像クレジット: Image #1: Designer Du Heli, Li Yuankai, Shen Linchuan, Xue Bomu, Wang Xi 2025 Image #2: Designer Du Heli, Li Yuankai, Shen Linchuan, Xue Bomu, Wang Xi 2025 Image #3: Designer Du Heli, Li Yuankai, Shen Linchuan, Xue Bomu, Wang Xi 2025 Image #4: Designer Du Heli, Li Yuankai, Shen Linchuan, Xue Bomu, Wang Xi 2025 Image #5: Designer Du Heli, Li Yuankai, Shen Linchuan, Xue Bomu, Wang Xi 2025
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Du Heli Designer: Shen Linchuan Designer: Li Yuankai Designer: Xue Bomu Designer: Wang Xi
プロジェクト名: Tubedex
プロジェクトのクライアント: Luxun Academy of Fine Arts


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