アンドレア・チンゴリは、コンピュータのキーボードで寝落ちするという共通の経験からインスピレーションを得て、キーボードをソファベッドに変えるという革新的なアイデアを思いつきました。その結果生まれたのが「QWERTY」です。オフィスや自宅で働く際、その柔らかいキーに身を預けることで、日常生活に一抹のユーモラスさをもたらします。
しかし、QWERTYはただのソファベッドではありません。リモコンで制御されるマイクロ電動モーターのおかげで、各キークッションは自由に調整可能です。これにより、家具はユニークで快適なサポートとなります。
QWERTYの製造には、ステンレス鋼AISI 304、多密度ポリマー、人工防水・防炎レザー、電気・ソフトウェア機器、最新世代のゲルバッテリーが使用されています。そのサイズは幅1100mm、奥行き3100mm、高さ1100mmとなっています。
このプロジェクトは2012年にテラモで始まり、その後、プロフェッショナルホームインテリア製品カテゴリーとインテリア家具サブカテゴリーで2013年のIDAゴールド賞、2016年のレッドドットアワードデザインコンセプト家具カテゴリーを受賞しました。
チンゴリは、ユーザーエクスペリエンスに焦点を当て、機能的なツールとイメージの原型を組み合わせて、柔軟性と機能性を保ちつつ、私たちが見慣れたオブジェクトの親しみやすさを保つ革新的なオブジェクトを生み出すことを目指しました。これらの親しみやすいイメージを使用することで、並行世界と言語のハイブリッドを作り出し、これらの形を新たな意味で再構築し、私たちの生活をより良いものにします。
QWERTYは、2018年にA' Furniture Design Awardでシルバーを受賞しました。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルなデザインに授与されます。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を示し、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、驚嘆を引き出します。
プロジェクトデザイナー: Andrea Cingoli
画像クレジット: CONCEPTICONstudio
プロジェクトチームのメンバー: Andrea Cingoli
Valentino Castelli
Umberto La Sorda
プロジェクト名: QWERTY
プロジェクトのクライアント: Andrea Cingoli