アートと感動が交差する、ニーム・ファハティのクイリング作品「大天使ミカエル」

母への思いが紡ぎだす、紙の祈りの形

ニーム・ファハティが手掛けたクイリング作品「大天使ミカエル」は、彼女の母への深い思いから生まれた一品。その緻密なデザインと色彩は、見る者の心を引き寄せ、細部まで観察することを促します。

ファハティの母が祖母の看病をしていたとき、車内のミラーから大天使ミカエルのバッジが母のポケットに落ちたというエピソードが、この作品のインスピレーションとなりました。祖母が亡くなった際、そのバッジが家族全員に安心感を与え、祖母が守られていることを感じさせたといいます。そのエピソードを基に、ファハティは母のためにこの作品を創り上げました。

「大天使ミカエル」は、3mm幅のカラーカードを用いて手作業でデザインされました。フレームに収められたこの作品は、その緻密さと色彩の美しさで、見る者の目を引きつけます。また、UV保護ガラスにより、作品の色彩が長期間にわたって保たれます。

この作品は、ファハティのゲストハウスの入口に掛けられ、訪れるすべての人々を迎えています。その存在感と詳細なデザインが、観察者の目を引きつけ、詳細を見ることを促します。

ファハティは、この作品を創り上げる前に、大天使ミカエルを最もよく表現する要素と色彩について研究しました。その結果、大天使ミカエルを可能な限り本物らしく再現するために、各要素と色彩が特別に選ばれました。

この作品を創り上げる過程での最大の課題は、いつ作品を完成させるかを決めることでした。紙の一本一本が個別に切り出され、形作られるため、作品があるエリアで裸に見えることなく、また過度に詰め込まれることなく、適度に充実していると感じるまで、いつ作業を終えるべきかを判断するのは困難でした。

この作品は、2020年にアイアンA'ファインアート・アートインスタレーションデザイン賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たす、よくデザインされた実用的で革新的な創造物に授与されます。業界のベストプラクティスと優れた技術的特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することが評価されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Niamh Faherty
画像クレジット: Image #1 : Photographer Niamh Faherty Image #2 : Photographer Niamh Faherty Image #3 : Photographer Niamh Faherty Image #4 : Photographer Niamh Faherty Image #5 : Photographer Niamh Faherty
プロジェクトチームのメンバー: N/A
プロジェクト名: Archangel Michael
プロジェクトのクライアント: Niamh Faherty


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Archangel Michael IMG #5
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