スポーツと自然が融合したスタジアム「Warszawa」

デザイナーNuno Caladoが描く新たなスポーツ体験の形

Warszawaは、スポーツ施設群の中心となるスタジアムとして設計されました。その設計思想は、異なるスポーツが一体となる感覚から生まれました。スタジアムは地面から生える樹木のように、周囲の環境と一体となり、その根は周辺の建物を結びつける道となります。

このプロジェクトの特徴的な要素は、その有機的で流動的な構造です。スタジアム自体が周囲の建物を結びつける役割を果たすだけでなく、その周囲の環境とも一体化し、新たな生活スタイルを提案します。スタジアムの周囲の庭園だけでなく、スタジアムのリング部分も人々が活動する場として設計されており、歩行、ランニング、自転車、スケートボードなど、さまざまな活動が可能です。

このプロジェクトは、Nuno CaladoとMiguel Potierの二人のデザイナーによって実現されました。彼らの共同作業により、スポーツ施設が単なる競技場でなく、人々の生活の一部となり、コミュニティを形成する場となる可能性が示されました。

Warszawaは、その革新的な設計思想と実用性の高さから、2020年のA'アーキテクチャ、ビルディング、ストラクチャデザイン賞でアイアン賞を受賞しました。この賞は、業界のベストプラクティスと優れた技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献する優れたデザインに授与されます。

Warszawaは、スポーツ施設の新たな可能性を提示するとともに、自然と人々が一体となるコミュニティ形成の新たなモデルを提案しています。これからのスポーツ施設のあり方を考える上で、参考となるプロジェクトと言えるでしょう。