若者に人気の新感覚寿司店、「Fishes Migrating」

デザイナーMei Hsuan Chiuが描く、移動する魚のイメージを具現化

店内の大部分を占める壁面は、異なるオレンジ色の円形アクリルシートで装飾されています。これは、移動する魚のイメージを表現しています。また、寿司カウンターの周囲に配置された席は、全体の空間を一体化させつつ、どの席からも料理人の手元が見えるように配慮されています。

キッチンと寿司カウンターは分離されており、流れるような動線が確保されています。キッチンの前壁はフッ酸エッチングガラスで装飾され、繊細な不透明感と反射性を表現しています。高いキャビネット、金色の天井ランプ、キッチンの前壁が一体となって、洗練された魅力を放っています。

寿司カウンターに配置されたタンジェリン色のバースツールは、サーモンの卵の色と一致しています。左側のダイニングエリアはグレーのシートで装飾され、後方のブースの曲線はクリアでスムーズな魅力を放っています。これら多様なダイニングエリアが、多様なデザインスタイルと空間機能を一体化しています。

トイレはスカイブルーとリビンググリーンの壁で装飾され、活気あふれる印象を与えています。全体的に明るく快適なダイニングの雰囲気は、一般的な日本の寿司レストランへの印象を一新しています。

このプロジェクトは、2019年2月に完成し、台北市に位置しています。このデザインは、2020年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザインアワードのアイアン賞を受賞しています。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、達成感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献する、優れたデザインに授与されます。