東京から香港へ、ミシュラン星付きレストラン「Tirpse」

Minus Workshopが描く、シェフの秘密のダイニングハットへの探検

東京から香港へと進出したミシュラン星付きレストラン「Tirpse」。その空間デザインを手掛けたのはMinus Workshop。彼らが描くのは、シェフの創造性に溢れた料理の世界へとゲストを誘う物語。

「Tirpse」は、東京から香港へと進出したブランドレストラン。ダイナーズクラブインターナショナルが選ぶ世界のベスト50レストランに選ばれ、開店わずか2ヶ月でミシュランの星を獲得。その後、香港のK11 Museaに進出した。

デザインから施工まで、わずか3ヶ月間という制約の中で、コストと施工の難易度を考慮し、飽きのこない洗練された空間を作り上げた。その結果、森とその周辺、シェフの友人である狼、シェフのプライベートハット、食材との物語、そして宝箱という5つの要素が空間に組み込まれた。

この3200平方フィートの店舗は、K11 MUSEAに位置している。この商業施設は、世界中の100人以上のクリエイティブな才能によって設計され、商業、創造性、文化、革新の相互接続を促進する場所となっている。

プロジェクトは2019年の9月に香港で始まり、同年12月に完成。その間、東京の「Tirpse」のメニューやブランドの歴史を徹底的に研究し、料理自体がすでに極上の状態であることを考慮に入れ、ブランドに対する補強言語を提供するミッションを設定した。

プロジェクトの最大の課題は、制限時間と、深い角部にあるスペースの活用だった。そこで、通常の座席エリアとは異なる隠れた貨物スペースを作り、それを「宝箱」と名付けた。また、パノラマの海景色をより価値あるものにする方法や、概念的な想像力を現実に結びつける挑戦もあった。

Minus Workshopは、Tirpseで驚きの連続を生み出すことを目指した。そのために、実用的な空間計画に、隠れた森の中の謎のシェフの生活についての概念的な詩篇を重ねた。そして、森とその周囲、シェフの狼の仲間、彼のプライベートハット、食材との冒険、そして彼の宝箱という5つの興味深い要素を通じて物語が形成され、色と装置が空間を形成するように組み合わさった。彼らは、彼らの創造力を通じて、顧客が都市からの一時的な逃避を得ることができるようにした。

このデザインは、2020年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でシルバーを受賞した。シルバーA'デザイン賞は、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルに優れたデザインに授与される。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技術を持ち、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、そして驚嘆を引き出す。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Minus Workshop
画像クレジット: Image #1-5: Photographer Edmon Leong Photography, Variations, 2019
プロジェクトチームのメンバー: Minus Workshop team
プロジェクト名: Tirpse
プロジェクトのクライアント: Minus Workshop


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