それぞれの立方体は、異なる機能を持つスペースを形成し、それらが交差することでアトリウムが生まれ、各レベルの異なる機能をつなぎ、内部に大量の自然光を取り入れることができます。金属構造は空間から消え去り、建物自体が彫刻のようなオブジェクトになります。
建物は4階建ての金属フレーム構造で、各立方体の複雑な形状とそれらが重なり合って半階を作り出すことで、金属フレームの複雑さが強調されます。外壁のクラッディングは、ニチハが製造する磨かれたコンポジットセメントパネル「ミライア」を使用しています。
ポリキューボイドの特異な形状は、サイトの真ん中を横切る水道管によって建設可能なエリアが半分に制限され、上層部でカンチレバー空間を作り出す必要があったという課題から生まれました。従来の建物にバルコニーを設けるのではなく、立方体を交差させることで特異な空間とつながりを生み出し、プライバシーと交流、日光照射のバランスを保つことが重要となりました。
このデザインは、2020年のA'アーキテクチャ、ビルディング&ストラクチャーデザイン賞でゴールデン賞を受賞しました。ゴールデンA'デザイン賞は、デザイナーの才能と知恵を反映した素晴らしい、優れた、トレンドセッティングな作品に授与されます。これらは、芸術、科学、デザイン、技術を推進し、その卓越した特性で世界に大きな影響を与える尊敬される製品と明るいアイデアを体現しています。
プロジェクトデザイナー: Tetsuya Matsumoto
画像クレジット: Image #1: photographer ©Stirling Elmendorf, PolyCuboid, 2019.
Image #2: photographer ©Stirling Elmendorf, PolyCuboid, 2019.
Image #3: photographer ©Stirling Elmendorf, PolyCuboid, 2019.
Image #4: photographer ©Stirling Elmendorf, PolyCuboid, 2019.
Image #5: photographer ©Stirling Elmendorf, PolyCuboid, 2019.
プロジェクトチームのメンバー: Tetsuya Matsumoto
プロジェクト名: The PolyCuboid
プロジェクトのクライアント: Tetsuya Matsumoto