東西の文化が交差する豪華な住宅、アパートメント・オセアニア

アンテリア・デザインが描く、パノラマ海景色を楽しむモダンクラシックの空間

アンテリア・デザインは、西洋の要素を取り入れつつ、東洋の文化への敬意も忘れません。白い大理石の柱や天井のモールディング、トリムが施された壁パネルなど、西洋のデザイン要素が家全体に散りばめられています。主にウォームグレーと白を基調とした色使いは、リビングルームのジョルジェッティ製ソファや明朝時代のアンティークチェアといった家具との調和を生み出しています。

この物件の最大の特徴は、リパルスベイの壮大な海景色を一望できることです。床から天井までの窓からは豊富な光が差し込み、リビングルームは通常よりも狭いながらも、壁面にミラーパネルを使用することで視覚的に広がりを感じさせています。

色彩はモダンとクラシックの組み合わせを表現するための主要な要素であり、グレー、シルバー、白、黒、ベージュが採用されています。デザイナーは色と素材の使用を最小限に抑えることで、パノラマ海景色への視線を引きつけています。

このアパートメントは約2000平方フィートの広さで、4つのベッドルームと3つのバスルームがあります。ニュートラルな背景に対して、リビングルームにはクラシックスタイルのシャンデリア、ダイニングルームにはモダンスタイルのクリスタルペンダントを配し、どちらもフランスのバカラ製です。エリアラグや竜のパターンが刻まれたスツールは、ジャン＝ポール・ゴルチエによるロッシュ・ボボワからのもので、東洋と西洋の要素が上品で豪華な雰囲気を醸し出しています。

このプロジェクトは2019年3月に香港で開始され、同年12月に完成しました。ビルの構造上の制限から、レイアウトは大幅に変更できず、デザイナーは全てのベッドルーム機能を維持しつつ、必要に応じてゲストルームに変えられる折りたたみベッドを設置しました。

このデザインは、2020年のA'インテリアスペース、リテール＆エキシビションデザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高い技術力と創造力を発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするデザインに贈られます。