この作品の最大の特徴は、その素材にある。このサイドボードは、100年以上の歴史を持つオリーブの木で作られている。その木材は、土地の不足から伐採された木々から得られたもので、それぞれの木々が持つ独特の木目が、一つひとつの作品をユニークなものにしている。
このプロジェクトは、シンプルで洗練されたデザインを追求している。その結果、どの空間にも馴染むデザインとなり、また、その木目の美しさが一つひとつの作品を特別なものにしている。全てが手作業で作られ、世界で最も美しい木材の一つであるオリーブの木を使用している。
このサイドボードは、全て手作業で作られている。扉や引き出しは、ゆっくりと閉じる機能が付いており、そのサイズは幅1200mm、奥行500mm、高さ1620mmとなっている。
この作品は、キッチン用のサイドボードとして生まれたが、そのシンプルな形状と本質的なデザイン、特徴的な脚部のデザインにより、家の様々な部屋に配置することが可能である。素材とアクセサリーの品質が、どの状況でも機能的に使えるようにしている。
このプロジェクトは2019年の7月に始まり、同年の9月にイタリアのミラノで完成した。デザインの研究段階では、キッチンを特徴付けるものを考え、その機能と形を研究した。その結果、2つの高い引き出しと2つの大きな低い引き出しを持つコンテナとしての主要な機能、そして脚部が動きを作り出すという美的特徴、そして素材である100年以上のオリーブの木という特徴を持つプロジェクトが生まれた。
このデザインは、ユニークで繊細な特徴を見つけるために多くのスケッチを描くことから始まった。最初のスケッチを常に頭に置き、それをよりシンプルにすることを目指した。その結果、このプロジェクトは、機能とアイデアを精巧な職人技で結びつける、本質的なデザインを持つ作品となった。
この作品は、2020年のA' Furniture Design AwardでIron賞を受賞した。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要求を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合した、優れたデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: Giuseppe Santacroce
画像クレジット: Main image #1: Photographer Giuseppe Santacroce
Optional image #1: Photographer Giuseppe Santacroce
Optional image #2: Photographer Giuseppe Santacroce
Optional image #3: Photographer Giuseppe Santacroce
Optional image #4: Photographer Giuseppe Santacroce
プロジェクトチームのメンバー: Giuseppe Santacroce
プロジェクト名: Static Movement
プロジェクトのクライアント: Giuseppe Santacroce