日本の伝統と革新が交差する、美の空間「TOKI to TOKI」

今福昭敏が手掛ける、新たなる旅館の形

「TOKI to TOKI」は、日本の伝統的な旅館「旅館」を現代風にアレンジした、今福昭敏による新しいデザインホテルです。そのデザインは、日本のエレガンスを意味する「雅」をコンセプトに、洗練された空間を創り出しています。

この旅館は、城崎温泉地区の中心部、駅近くに位置しています。新築ながら、長い間そこに存在していたかのように、美しく川沿いに立っています。「TOKI to TOKI」は、季節と時間を意味し、ゲストがゆっくりと時間が流れる中で季節の移り変わりを楽しむ場所であることを願っています。

1階のロビーは、ゲストが美味しい食事と他のゲストとのコミュニケーションを楽しむことができる自由な空間となっています。キノコのようなスツールを広い間隔でランダムに配置することで、ゲスト同士の距離を大切にしたり、一人で時間を楽しむことができます。スツールの張り地は、斉藤譲太郎がデザインした西陣織です。

特注で作られた幾何学的な形状の畳の床と、建物の前にある柳の木の影と川面をイメージした照明のパターンが、魔法のようでありながらもリラックスできる雰囲気を作り出しています。ゲストルームでは、水引の装飾や日本の松の木、月など、日本文化に存在する美しさにインスピレーションを得たユニークなベッドバックボードを各部屋にデザインしています。

3階には、壮大な有機的形状のソファがあるバースペースがあります。このソファのデザインでは、テキスタイルデザイナーの斉藤譲太郎とコラボレーションしました。彼の西陣織をパッチワークキルトのように贅沢に使用して高背ソファを作り出すことで、バーは忘れられない美しさと力強さを持つ空間になりました。

「TOKI to TOKI」は、2020年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でアイアン賞を受賞しています。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合した、実用的で革新的な創造に授与されます。それらは、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献します。

「TOKI to TOKI」は、季節の移り変わりとゆっくりと流れる時間を楽しむ場所としてデザインされました。ロビーでは、食事とコミュニケーションを楽しみながら、個々の空間を大切にするために、スツールが広い間隔で配置されています。幾何学的に形状づけられた畳の床と、ホテルの前の川と柳の木をイメージした照明のパターンは、魔法のようでありながらもリラックスできる雰囲気を作り出します。バースペースでは、テキスタイルデザイナーの斉藤譲太郎と共に、壮大な有機的形状のソファをデザインしました。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Akitoshi Imafuku
画像クレジット: Photographer: Daisuke Shima (ad hoc inc.)
プロジェクトチームのメンバー: Lead Designer: Akitoshi Imafuku, Designer: Kenken Murakami, Lighting Designer: Masanobu Takeishi (Illumination of City Environment, Ltd.), Kimono Textile: SANSAI, Special Art: Art Stock, Special Art: r inc., Graphic Design: Yuki Ueji, Construction: Solid, and Client: Mikio Nakae (SUMIHEI)
プロジェクト名: TOKI to TOKI
プロジェクトのクライアント: Akitoshi Imafuku


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