長崎の伝統を現代に蘇らせる、原田敬の「Oyane Saikaitoki」

伝統と革新が融合した、長崎の陶磁器店

原田敬が手掛けた「Oyane Saikaitoki」は、長崎県波佐見町の有名な西海陶磁器の店とギャラリーである。このプロジェクトでは、クライアントと共に何ができるかを問い、西海陶磁器の素材を使用してアーティストの精神を具現化することで、内外の構造を全面的に刷新した。

この店とギャラリーは、長崎県波佐見町の陶磁器を扱っている。新たに入口が設けられ、地下1階に位置する店への通行を改善した。1階の倉庫スペースの壁に大きな階段とエレベーターが設けられ、両階を消費する店舗スペースへと訪問者を案内する。

店内外のフロアや階段は、モルタルの陶磁器の破片を洗い出したもので、鋼骨は亜鉛メッキ仕上げにウレタン塗装が施されている。屋根はガルバリウム鋼板で、看板は陶磁器で作られている。内部の床はアクリルフロアコーティングで、壁は陶磁器の焼き物用窯で、天井はスケルトン天井である。家具は合板製で、ペンダントライトは陶磁器製である。

店舗の床面積は、室内が140㎡、室外が1150㎡(トイレ25.92㎡を含む)である。このデザインの実現には、北斗藤井の「北極」が協力している。

このデザインは、2020年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞で銀賞を受賞した。銀のA'デザイン賞は、最高級の創造性と専門性を示すデザインに授与され、優れた技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を持つデザインを称えるものである。これらのデザインは、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き出す。

このプロジェクトは、伝統的な素材と現代的なデザインが融合した、長崎の陶磁器店として、新たな地域文化の創造に寄与している。原田敬の「Oyane Saikaitoki」は、地域の伝統と現代のデザインが融合した、新たなライフスタイルを提案している。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: KEI HARADA
画像クレジット: Takumi Ota
プロジェクトチームのメンバー: hokkyok Hokuto Fujii
プロジェクト名: Oyane Saikaitoki
プロジェクトのクライアント: KEI HARADA


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