「シカを求めて」：クリス・リンが創り出す、境界を超える空間

アートと自然が交差する、革新的なセールスオフィス

このプロジェクトは、上海の中心地、静安寺の商業センターに隣接し、中山公園の自然風景を背景に、上海の主要な開発エリアに位置しています。その広大な空間は、19,375平方フィートに及び、ホールディスプレイエリア、会話エリア、VIPレセプション、オフィスエリアが配置されています。

この空間のユニークな特徴は、大規模な床から天井までの窓を用いて、第一フロアと第二フロアの間の境界を曖昧にし、視覚的なつながりを生み出すことです。そして、その窓越しに見える6メートルのアートインスタレーション、「生命の鹿」が、空間に興味深さをもたらしています。

この「生命の鹿」は、鹿が美と希望を象徴し、その長い角が希望の枝に変わり、飛び跳ねる蝶が生命の花を感じさせるという、アート、自然、エコロジーの概念を表現しています。このアートインスタレーションを通じて、訪れる人々に対し、美と希望、そして生命の営みを感じてもらうことを目指しています。

このプロジェクトは、2018年10月に上海で開始され、2019年5月に完成。同年5月に上海で展示されました。このプロジェクトは、その革新性と技術的な特性、そして芸術的なスキルを評価され、2020年にA'インテリアスペース、リテール＆エキシビションデザイン賞のシルバーアワードを受賞しました。

このような革新的な空間デザインを通じて、クリス・リンは、アートと自然が交差する、新たなライフスタイルの可能性を提示しています。その先進的なアプローチは、これからの空間デザインに新たな視点を提供し、私たちの生活に新たな価値をもたらすことでしょう。