シアターミュージアムの常設展示「On Stage」は、観客と演者の境界が絡み合う体験的なアプローチで、劇場のさまざまな側面を探求することを目指しています。展示は三部構成で展開され、歴史、貢献者、パフォーマンスという三つの部分からなります。
この展示デザインは、広い通路と狭い通路を通じて訪問者を一つのセクションから別のセクションへと導く中央の斜めのショーケースで空間が分割されています。これにより、異なるセクション間の視覚的なつながりが防がれ、最終部分への開放性が保たれています。
このプロジェクトは、2010年から2012年にかけてキプロスのリマソールで実施されました。スケヴィ・ファラジをデザイナーとし、ソフィア・アントニアドゥが博物館学者、マリカ・イオアヌがグラフィックデザイナー、ニコレタ・カラタがオーディオビジュアル、ダキス・セヴァスティデスが照明デザインを担当しました。
デザインの過程で、既存の空間のさまざまな素材、天然石の壁、木製の屋根、金属やコンクリートの構造、大きな窓などを尊重しつつ、展示物のプレゼンテーションを最大限に引き立てるためのバランスを見つけることが課題となりました。
このデザインは2020年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞のブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高い技術力と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Skevi Farazi
画像クレジット: Image #1: Photographer Socrates Socratous, 2012
Image #2: Photographer Socrates Socratous, 2012
Image #3: Photographer Socrates Socratous, 2012
Image #4: Photographer Socrates Socratous, 2012
Image #5: Photographer Socrates Socratous, 2012
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Skevi Farazi
Museologist: Sofia Antoniadou
Graphic Designer: Marika Ioannou
Audiovisual: Nicoleta Kalatha
Lighting Design: Dakis Sevastides
プロジェクト名: On Stage
プロジェクトのクライアント: Skevi Farazi