独特な魅力が光るバー「Mad Monk」

デザイナーTomoo Nittaによる斬新な空間デザイン

日本酒の瓶が支える棚、光を放つ世界の酒。独特な空間を生み出す「Mad Monk」は、デザイナーTomoo Nittaの手により、設計から施工まで一貫して手がけられました。光沢のある黒い壁が視線を反射し、神秘的な連続性を生み出すこのバーは、一見の価値ありです。

Tomoo Nittaは、設計から施工までを一手に担当したこのプロジェクトにおいて、光沢のある黒い壁を採用することで視線を反射し、神秘的な連続性を生み出しました。また、金属の接合部は一切なく、棚にはただ瓶が突き刺さっているだけ。照明器具は棚(厚さ18mm)に埋め込まれ、下から光を放っています。日本酒の瓶が世界の酒を支える棚構造という、彼の独自の工夫が光ります。

このバーの名前「Mad Monk」は、旅と酒を愛した臨済宗の僧、濟公から取られました。彼は神に仕えながらも戒律を守らず、その狂気から「Mad Monk」と呼ばれ、人々に愛されました。このデザインの依頼をしたオーナーも濟公を愛していました。

棚は日本酒の瓶に支えられ、瓶の内部から微かに放たれる光が世界の酒を照らします。この独特な特性が、他のデザインとは一線を画す要素となっています。

このプロジェクトは2019年11月30日に完成し、内装工事面積は117.4㎡(キッチン15.8㎡を含む)。東京都中央区日本橋浜町2-29-2 B1Fに位置し、建設期間は2019年10月1日から11月30日まででした。総工費は3080万円(家具、キッチン設備、照明器具を含む)で、クライアントはMad Monk, Inc.でした。設計・監督はHimawari Design Co., Ltd.、施工はTokyo Architecture Co., Ltd. + Sunflower Design Co., Ltd.が担当しました。

このデザインは、2021年のA' Interior Space, Retail and Exhibition Design AwardでIronを受賞しました。Iron A' Design Awardは、業界のベストプラクティスと優れた技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献する、よく設計された実用的で革新的な創造物に授与されます。

Tomoo Nittaの手による「Mad Monk」は、その独特な空間と独自の工夫により、訪れる人々に新たな体験と発見を提供します。これからも彼の活動から目が離せません。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: TOMOO NITTA
画像クレジット: TOMOO NITTA
プロジェクトチームのメンバー: TOMOO NITTA
プロジェクト名: Mad Monk Bar
プロジェクトのクライアント: TOMOO NITTA


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