この住宅は、若い家族を対象とした住宅複合体のプロトタイプとして設計されました。階段が家の中心であり、その周りに各スペースが配置されています。エントランスやリビングルームは一階にあり、オフィスは半階上、ベッドルームはさらに上の階に配置されています。これにより、プライバシーのレベルに応じてスペースが分けられています。
また、この家は「木の家」の体験を提供するため、屋上には緑豊かなテラスがあり、オフィスの下には水が流れています。これにより、木が生命を与え、エネルギーと恵みを返す様子が表現されています。
住宅の構造は、階段といくつかの支柱に集中しており、一部のスペースはカンチレバー構造となっています。外観にはイタリア石とサビトペイントが使用されています。この家の敷地は16m x 24mの長方形で、建築面積は275平方メートルです。
このプロジェクトは、エジプトの著名な不動産開発者のために2020年4月にカイロで開始され、同年5月に完成しました。設計チームは、このプロジェクトの基盤となる木の構造について多くの時間を研究に費やしました。
このプロジェクトの最大の課題は、エントランスから屋上の庭まで、多機能で多層的な旅を作り出すことでした。それは、未来を見据えた暖かみのある住まいを求める若い家族向けに設計されました。
このデザインは、2022年にA'アーキテクチャ、ビルディング、構造デザイン賞のブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Adel Badrawy
画像クレジット: Adel Badrawy
プロジェクトチームのメンバー: Lead Architect: Adel Badrawy
Project Manager: Sarah Ashraf
Architect: Mohamed Eisa
プロジェクト名: The Tree
プロジェクトのクライアント: Rawasem Architecture Workshop