ペットオーナーのための究極のオフィスソリューション:ドラゴデスク

ヘンリッヒ・ズルベックによる家具とペットスペースの融合

ペットと一緒に働くことが日常となった現代社会。そんな中、ヘンリッヒ・ズルベックが提案するのは、ペットオーナーのための究極のオフィスソリューション、ドラゴデスク。人間とペットの共有空間として機能するこの家具は、働く場所とペットの安息の場所を一つにした革新的なデザインだ。

ズルベックのインスピレーションは、自宅で働くようになった彼自身の経験から生まれた。彼の愛犬が一日中一人で過ごす家が、突如として働く場所に変わった。愛犬は常に彼のそばにいたくて、デスクの下でコードに絡まったり、コードを引っ張ったりすることが多くなった。そこで彼は、人間とペットが共に快適に過ごせるような家具を考え出した。

ドラゴデスクは、その名の通りデスクでありながら、ペットのための安全な休息スペースも提供する。ただのデスクやペットハウスではなく、人間とペットが共に質の高い時間を過ごすための場所として設計されている。

このデスクは、厚さ15mmの松合板を主材料として使用している。箱部分は木製ダボとコンファームで組み立てられ、デスクトップ下の構造は接着剤とコンファームの混合で作られている。デスクトップは突出した脚部分に置かれ、穴にはめ込まれている。

ドラゴデスクはシングルまたはコーナーのソリューションとして使用することができる。箱部分にはデスクを固定するための切り込みがあり、デスクトップの位置を変えることで3つの異なる幅を選ぶことができる。また、デスクトップを少し修正することで、コーナーソリューションも選べる。

デザイン過程での最大の課題は、どんな体型の犬にも適応するデザインを作ることだった。しかし、小型犬でも大きなスペースで快適に過ごせることを発見し、これがウィンウィンの状況を生むことになった。また、ケーブル管理の問題も解決しなければならなかった。ペットがケーブルに触れないようにするため、メインボックスを閉じることでこれを実現した。

このデザインは、無機質なワークスペースとペットと過ごすホームの両方をつなげる試みから生まれた。シンプルなライン、多機能性、全体的な機能性にはプロフェッショナリズムが漂っている。一方、オーナーとペットとのパーソナライズされた、ほぼ親密な絆はホームの対比を描いている。

2021年には、この革新的なデザインがA' Furniture Design Awardのブロンズ賞を受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込み、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするという、優れた創造力と独創性を認められたデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Henrich Zrubec
画像クレジット: none
プロジェクトチームのメンバー: Henrich Zrubec
プロジェクト名: Drago Desk
プロジェクトのクライアント: Henrich Zrubec


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