光とガラスが織りなすタイムトンネル：「グラスコア」

クリス・リンによる革新的なロビーデザイン

「グラスコア」は、中国・浙江省にあるコミュニティの受付ロビーとしてデザインされました。このプロジェクトの特徴は、地下駐車場や地上からアクセス可能なエレベーターが、地下からロビーへとつながっている点です。エレベーターは、18メートルの高さを持つ空間を縦に移動し、その間に光とガラスで作られた美しい景観を楽しむことができます。

このエレベーター空間は、鋼構造技術を用いたガラスのサポートとLEDライトの組み合わせで実現されています。エレベーター内部は、半透明のガラスが金属素材と組み合わさったデザインで、金縁のある白玉のような質感を持ちつつ、空から降り注ぐ白い虹のようなネオンライトを思わせます。

このプロジェクトの最大の課題は、空間のアクセシビリティをどのように解決するか、そして18メートルの空間をどのようにハイライトにするかでした。そこでクリス・リンは、1階からエレベーターに乗り、直接3階のロビーへと移動するというアイデアを思いつきました。この結果、訪れる人々はエレベーターを通じて空間の第一印象を持つことができ、その美しい光景に感動することでしょう。

「グラスコア」は、その革新的なデザインと斬新なアイデアで、2021年のA'インテリアスペース、リテール＆エキシビジョンデザインアワードで銀賞を受賞しました。この賞は、優れた技術的特性と素晴らしい芸術的スキルを持つ、創造的でプロフェッショナルなデザインに授与されます。

「グラスコア」は、空間を最大限に活用し、光とガラスを巧みに組み合わせることで、訪れる人々に未来へと誘うタイムトンネルのような体験を提供します。このような革新的なデザインは、クリス・リンの独創的な発想と技術的なスキルによって実現されています。

このような革新的なデザインを通じて、クリス・リンは、空間と光、そして人々の体験を組み合わせることで、新たな価値を創造することができるという可能性を示しています。これからも彼の創造性に期待が高まります。