和室は、食事の際にはお膳を用いてダイニングルームに、リラックスする際には座布団を用いてリビングルームに、夜には布団を敷いてベッドルームにと、時間や状況に応じて部屋の役割を変えるという日本独特の文化があります。このアイデアに触発され、Kajitaniはダイニングテーブルを再設計しました。
このダイニングテーブルは、6つの引き出しを備えた多目的なもので、前面には配線用の細い隙間があります。食事に関連するアイテムだけでなく、ノートPCやその配線、OAタップも引き出しに収納できます。そのため、作業時にはノートPCを引き出しから取り出し、食事時にはそれを引き出しに収納して一緒に食事を楽しむことができます。これにより、家族の食事と作業のスペースを提供し、家族の集まる場所として使用することができます。
このテーブルは、日本の家具職人、Youbi Co.によって、釘を使用せずに日本の伝統的な方法で作られています。幅1600mm、奥行き900mm、高さ730mmのサイズで、ヒノキ材を使用しています。
このテーブルは、デジタルデバイスを活用する現代のライフスタイルに対応しつつ、日本の伝統的な空間利用の考え方を取り入れています。そのため、デジタル、サステナブル、ダイニングテーブル、日本、ヒノキ、PC、デバイス、木材、職人といったキーワードがこのデザインに関連しています。
このテーブルは、家族がダイニングテーブルでの集まりをより良くすることを目指して設計されました。そのため、和室のコンセプトを取り入れ、家族の集まる場所としてのテーブルを設計しました。同時に、鋼の釘を使用せずに日本の伝統的な技術を採用し、家族の長時間の使用に耐えられる頑丈で信頼性の高い構造を実現しました。
このデザインは、2023年にA' Furniture Design Awardのブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的なスキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
このデザインは特許取得済みで、特許番号はNo1586071、特許取得日は2017年8月25日、特許登録証明書は日本特許庁から発行されています。
プロジェクトデザイナー: Takusei Kajitani
画像クレジット: Image #1-5: Photographer Katsuhiko Abe, Variations, 2015.
プロジェクトチームのメンバー: Takusei Kajitani
プロジェクト名: Consentable MT
プロジェクトのクライアント: Consentable